意外と登録している人は少ないETCマイレージサービスを徹底解説

ETCマイレージ
ETC割引は一般の方にはまだあまり浸透していないようです。
特にETCマイレージサービスは登録しなければ受ける事はできませんので積極的に経費削減をしようとしている人にしか利用されていないようで意外と登録している人は少ないようです。

 

ある程度、ETC利用料が多い人ならば必ず経費削減になりますので登録した方がいいと思いますよ。
今回の記事ではETCマイレージサービスを基本から徹底解説します。

 

ETCマイレージ サービスとは

クレジットカードのポイントのようにポイントが貯まる

クレジットカードを使うとポイントが貯まりますよね。
「今月の獲得ポイントは103pでした」みたいに使えば使うほどポイントがつきます。

 

ETCマイレージサービスもETCカードを使うたびにマイレージが貯まっていきます。

 

クレジットカードで貯めたポイントで色々買い物は出来ますが、ETCマイレージのポイントは高速道路・有料道路の支払いにのみ使用出来ます。

 

基本はただ走るだけで※10円につき1ポイントがつきますが、月間利用額に応じて加算ポイントが追加される区間もあります。
最大では23%もの還元率に達します。

 

ETCマイレージの基本的な使い方はポイントを貯めて、それを利用料の支払いに充てるという事です。

 

※道路事業者によって付くポイントは様々です。

ETCマイレージサービスを申し込めるカード

  • クレジットカード会社が発行するETCカード
  • 協同組合が発行するETCカード
  • ETCパーソナルカード

NEXCOが発行するETCコーポレートカードではETCマイレージサービスは申し込めません。

 

ETCマイレージ使い方の流れ

  • ETCマイレージサービスに登録する。
  • ETCカードを車載機にセットして走行するとポイントが貯まる。
  • 翌月20日に貯まったポイントが確定する。
  • 貯まったポイントを還元額に交換する。
  • 交換した金額分は無料で通行出来る。

ETC割引とETCマイレージポイントの関係

道路利用料を安くする方法は二つある。

ETC割引を受ける

 

条件にあった使い方をすると割引された額の請求になる。

 

ETC割引を分類すると

  • 休日割引
  • 深夜割引
  • 大口・多頻度割引

 

この内、休日割引、深夜割引はETCカードを作って休日あるいは深夜に使えば割引の適用になり、請求されるときに割り引いた料金で請求されます。

 

つまり条件にあったときに使えば何の手続きなしに誰でも割引が受けられます。

 

大口・多頻度割引は利用量の多い事業者向けの割引で、ETCコーポレートカードの申し込みが必要です。

ETCマイレージポイントを貯めて還元する

 

ETCマイレージサービスに登録してETCカードを使うと走行料金に応じてポイントが貯まります。
貯まったポイントを還元額に交換するとそれで料金の支払いが出来ます。

 

ETCマイレージサービスを利用する方法は二つ

 

ただ普通に走行する

ETCマイレージサービスに登録してETCカードを使って走行するだけでポイントが貯まります。

貯まったポイントを還元額に交換して支払いに充てます。

 

平日朝夕割引

ETC割引の一種なんですが、休日割引、深夜割引のように割引された額が請求されるのではなく、平日朝夕割引の条件にあった時間に走行すると還元額がつくというものです。

(注:NEXCO地方部区間で最大100kmまでが対象です)

 

※平日朝夕割引の場合はポイントがつくのではなく最初から還元額の形でもらえます。

 ETCマイレージ登録

 

ETCマイレージサービス登録は無料、年会費もかかりません。
申し込みもインターネットからすれば当日に手続き完了します。

 

ただちょっとした手間はかかるわけで、ETCマイレージ サービスが一般にイマイチ浸透しないのは、そもそもあまり知られていないのと、手続きがちょっと面倒くさいなという印象があるからかもしれません。

マイレージサービス登録の仕方

登録はインターネット、または郵送で申し込みます。
急ぐ場合は断然インターネットからの申し込みにした方がいいです。

 

手続きがすめば当日からマイレージ サービスが受けられます。

 

つまりETCカードを使えばもうポイントが付くという事です。

(正確には申し込み日の午前0時以降の走行分からがポイント対象)

 

ETCマイレージサービスはETCカードの名義人本人だけが申し込み出来ます。

 

申し込みに必要な情報

  • 名前
  • 生年月日
  • 住所
  • 電話番号
  • ETCカード番号及び有効期限
  • 車両番号(ナンバープレートの4桁)
  • 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)

申し込み時には特定の車両番号を使って申し込むのですが、一度登録してしまえば、あとはどんな車であろうと大丈夫です。

 

登録した車両番号以外の車でもポイントは付きます。
友人の車やレンタカーでもOKという事ですね。

 

あくまでETCカードに対してポイントがつくので登録した車両番号の車に対してポイントが付くわけではありません。

 

車載器管理番号はこちらの記事で

 

ネットでの申し込み

申し込みに必要な情報が揃ったら登録フォームから申し込みましょう。

 

ETCマイレージサービスホームページ
http://www.smile-etc.jp/

 

トップページの「新規登録」をクリック。

 

利用規約を読んで「同意する」をクリック。

 

登録フォームが開きます。

各項目に記入していきましょう。

 

etcマイレージフォーム

 

上の画像の赤枠で囲んでいるところの「ポイント自動還元サービス」は「希望する」でいいと思います。

 

詳しくはこのあと「ETCマイレージポイント」で解説します。

 

同じく赤枠の「ポイント残高のお知らせ」、毎月のポイント残高が気になる場合は「メールにて通知」にしてください。

 

毎月ポイント残高確認のメールのが来ます。

 

「郵送にて通知」を選択すると、年に1回(12月から翌年2月頃)ポイントの累計数及び当年度末まで有効なポイントの累計数を記載したお知らせのハガキが届きます。
ただし、当年度末で有効期限を迎えるポイントを保有していない場合はお知らせしません。

つまり「有効期限が切れて消滅するポイントがありますよ」というお知らせが来るという事です。

 

 

「次へ」をクリックして記入した情報に問題なければ、さらに進んで登録完了です。

 

「同一車載器管理番号が既に登録されています。」とのエラーメッセージが表示された場合

中古のETC車載器や、すでに使われているETC車載器が付いた中古車などの場合、以前の所有者が登録した記録が残っていることがあり「同一車載器管理番号が既に登録されています。」とのエラーメッセージが表示されます。

 

その場合はETCマイレージサービス事務局まで問い合わせください。

ナビダイヤル 0570-010125
045-477-3793
平日9〜21時
土日祝日9〜18時

 

 

マイページでの履歴確認や各種手続きにはETCマイレージサービスホームページへログインします。

そのためにマイレージIDとパスワードが必要になります。

 

 

郵送での申し込み

郵送で申し込みをする場合はまず申し込み用紙を用意します。

 

・サービスエリアやはパーキングエリア
・車載器セットアップ店(カー用品販売店など)

 

などに置いてあります。

 

または電話で取り寄せます。

ETCマイレージサービス事務局

一般電話:0570-010125
携帯電話・PHS・IP電話から:045-477-3793

 

登録が完了したら

登録が完了するとマイレージID、パスワードなどが郵送されてきます。

 

インターネットだと1週間前後、郵送だと2〜3週間程度で郵送されてきます。

 

マイレージID、パスワードの管理

 

ホームページhttp://www.smile-etc.jp/の「マイページ」から登録情報・パスワードの変更・確認・照会が出来ますが、そのためにはマイレージID、パスワードを使ってログインする必要がありますから大切に管理してください。

 

一台の車載器(つまり一台の車)に対して複数のETCカードで登録出来るか?

原則は一台の車載器に一枚のETCカードの登録です。

 

例外

家族カードに対して発行されたETCカード。

 

法人カードに対して発行されたETCカード。

 

これらのカードなら最大で4枚まで一台の車載器に対して登録出来る。

 

お父さんのクレジットカードから家族カードを作る事が出来、その家族カードに対してETCカードを作る事が出来る。

 

その結果、お父さんのクレジットカードの請求先に請求される複数のETCカードが出来て、家族の一台の車(の車載器)に対して家族の複数のETCカードでマイレージサービスの登録が出来る。

 

法人カードも同様で一台の車に対して社員用の複数のETCカードでマイレージサービスの登録が出来る。

 

逆に一枚のETCカードで複数の車載器を登録出来るか?

 

これは一枚のETCカードをいろんな車で使いたいという事だと思うんですが、一度マイレージ登録したETCカードはどんな車でも使用してもマイレージポイントがたまります。

 

使う車の車載器ごとに登録が必要なわけではないんです。

 

登録時に実在する車載器を最低ひとつは所有しているという事を車載器番号でで証明出来ればいいわけです。

 

法人名義でも登録出来る

法人カード(法人向けクレジットカード)に付帯する法人ETCかーど、または協同組合の発行するクレジットカードなしの法人ETCカードなら法人名義で登録する事が出来ます。

 

 

登録情報変更

車を買い換えたとしても、そのままのETCカードでマイレージサービスが使えますが、買い換えた車の車載器で登録しなおした方が無難でしょう。

 

新しくETCカードを作った場合は再度登録する必要はあります。

ETCマイレージ ポイント

 

ETCマイレージポイントは単純に通行料に付く基本ポイントと月間利用額に応じて+αされる加算ポイントがある。

 

基本ポイント

 

 

各道路会社によってポイントの付き方はバラバラ

 

NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路株式会社のポイントの付き方は10円につき1ポイント

基本ポイントのみですが、それ以外の道路ではポイントの付き方が違って、さらに+αされる加算ポイントがあります。

 

各道路事業者 ポイントの付き方
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 10円につき1ポイント
本州四国連絡高速道路株式会社 10円につき1ポイント
阪神高速道路株式会社

※8号京都線のみ対応
100円につき3ポイント+α
名古屋高速道路公社 100円につき1ポイント+α
愛知県道路公社 100円につき1ポイント+α
神戸市道路公社 50円につき3ポイント+α
広島高速道路公社 100円につき1ポイント+α
福岡北九州高速道路公社 100円につき1ポイント+α

 

「+α」加算ポイントのある道路事業者では、月間利用額に応じてさらにポイントが加算されます。

基本が100円につき3ポイントだったら、そこからさらに月間利用額に応じて何ポイントかが加算されて、トータル100円につき6ポイントになったりする。

 

端数は切り捨て

 

基本ポイント:一回ごとに計算

10円につき1ポイント付く場合、1255円なら5円は切り捨て、1250円で125ポイントになる。

 

100円につき1ポイント付く場合、1255円なら55円は切り捨て、1200円で12ポイントになる。

 

加算ポイント:月ごとに計算

100円につき3ポイント付く場合、月の合計から計算して16455円なら55円は切り捨て、加算ポイントの計算対象は16400円。

 

加算ポイントの計算の仕方は面倒臭い

加算ポイントの計算の仕方は次のようになります。

 

ポイントの付き方の例

月間利用額 加算ポイント (100円につき)
10,000円までの部分 0ポイント
10,000円を超え、35,000円までの部分 3ポイント
35,000円を超え、70,000円までの部分 5ポイント
70,000円を超える部分 10ポイント

月の合計が80,000円だったら

  • 〜10,000円までの部分
    ポイントは付きません
  • 10,001円 〜35,000円までの部分(25,000円分)
    250×3ポイント=750ポイント
  • 35,001円 〜70,000円までの部分(35,000円分)
    350×5ポイント=1750ポイント
  • 70,000円を超える部分(10,000円分)
    100×10ポイント=1000ポイント

合計で3500ポイント。

 

かなり面倒臭い計算が必要になりますね。

阪神高速道路株式会社の加算ポイント

月間利用額 加算ポイント (100円につき)
10,000円までの部分 0ポイント
10,000円を超え、35,000円までの部分 3ポイント
35,000円を超え、70,000円までの部分 5ポイント
70,000円を超える部分 10ポイント

※阪神高速道路ではポイントが付くのは8号京都線のみなのでさらにややこしく、上の表で計算したポイントを8号京都線を利用した割合で調整しなくてはなりません。

上の表で計算したポイント ✖️( 8号京都線利用料➗阪神高速道路利用料 )=実際のポイント

 

愛知県道路公社の加算ポイント

月間利用額 加算ポイント (100円につき)
5,000円までの部分 0ポイント
5,000円を超え、10,000円までの部分 4ポイント
10,000円を超え、20,000円までの部分 8ポイント
20,000円を超え、30,000円までの部分 12ポイント
30,000円を超える部分 18ポイント

 

愛知県道路公社の路線は、愛知道路コンセッション株式会社が運営しています。

 

詳しくは愛知道路コンセッションへ。

 

名古屋高速道路公社、福岡北九州高速道路公社、広島高速道路公社の加算ポイント

月間利用額 加算ポイント (100円につき)
5,000円までの部分 0ポイント
5,000円を超え、10,000円までの部分 3ポイント
10,000円を超え、20,000円までの部分 6ポイント
20,000円を超え、30,000円までの部分 12ポイント
30,000円を超える部分 19ポイント

 

※福岡北九州高速道路公社では、福岡高速道路の月間利用額及び北九州高速道路の月間利用額のそれぞれに基いて別々に加算ポイントを計算し、その合計したポイント数が付きます。

神戸市道路公社の加算ポイント

月間利用額 加算ポイント(50円につき)
10,000円までの部分 0ポイント
10,000円を超え、35,000円までの部分 3ポイント
35,000円を超え、70,000円までの部分 5ポイント
70,000円を超える部分 10ポイント

 

ポイントを交換するレートも道路事業者によって違う

貯まったポイントを還元額に交換するときのレートも道路事業者によってバラバラです。

 

特に次の三社は交換するポイント量によってレートが変わります。

  • NEXCO東/中/西日本
  • 宮城県道路公社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社(本四高速)

一度に1000p交換するときと一度に5000p交換するときでは倍、レートが違います。

1000P→500円分に対し1000P→1000円分に交換出来る。

 

これ以外の道路事業者は一律の交換レートになっていますね。

 

道路事業者 ポイント交換率
NEXCO東/中/西日本
宮城県道路公社
本州四国連絡高速道路株式会社(本四高速)
1000P→500円分
3000P→2,500円分
5000P→5,000円分
阪神高速道路株式会社
愛知県道路公社
名古屋高速道路公社
広島高速道路公社
福岡北九州高速道路公社(都市高速)
100P→100円分
神戸市道路公社 200P→100円分

 

ポイントの自動還元サービス

貯まったポイントはそのままでは使えません。

還元額に交換して料金の支払いに充てます。

ポイントの自動還元サービスを設定しておくと、各道路事業者の自動交換額に達した時点で自動で還元額に交換してくれます。

 

各道路事業者の自動交換額

 

東/中/西日本高速道路株式会社 5,000p
本州四国連絡高速道路株式会社 5,000p
阪神高速道路株式会社 1,000p
名古屋高速道路株式会社 1,000p
広島高速道路株式会社 1,000p
福岡北九州高速道路株式会社 1,000p
宮城県道路公社 5,000p
愛知県道路公社 1,000p
神戸市道路公社 1,000p

 

還元額を充てた走行分について

 

ポイント交換した還元額を使って支払った走行分にはポイントは付きません。

 

10,000円分の走行したときに、そのうち5,000円を還元額を使って支払った場合、新たなポイントが付くのは5,000円の走行分です。

 

ポイントの合算について

別々の道路事業者からもらったポイントは合算出来ません。

NEXCOでもらったポイント1200pと愛知県道路公社でもらった2000pを合わせて3200pにする事は出来ません。

 

しかしポイント交換をした還元額はどの道路業者の支払いにでも充てることが出来ます。

 

NEXCOでもらったポイントを交換して得た還元額で愛知県道路公社の支払いに充てる事は出来ます。

 

だから、とりあえず、なんでもすぐ交換した方がいいかというとそれは違って、5000p貯まるまで待って交換した方が高いレートで交換出来る場合もあるので、そこはうまくやりくりするべきだと思います。

 

ETCマイレージポイント有効期限

 

ポイントの有効期限は取得した年度(4月~翌3月)からその翌年度の3/31日までです。

 

ETCマイレージサービスの利用者ページで無料通行分に交換したあとは有効期限はありません。

 

つまり無料通行分に交換するのを忘れたしまうと有効期限切れになる事があるという事です。

 

そのたに「ポイント自動還元サービス」を申し込んでおきましょう。

 

一定額までポイントが貯まると自動で無料通行分に交換してくれるサービスです。

ポイントの消滅

2年間ETCカードを使わないでポイントが全く付かなかった場合はマイレージ事務局から「登録取り消し予定のお知らせ」が届きます。

 

このあと90日の間、さらに使わないでいると、それまでに獲得したポイント、交換した無料通行分すべてが消滅し、マイレージIDも抹消されます。

ポイントの利用明細・照会

 

インターネット

http://www.smile-etc.jp/

マイレージIDとパスワードを使って「マイページ」にログインしてポイントの確認などをします。

 

自動音声ダイヤル

050-2015-1010(24時間)

音声ガイドに従って操作してください。

マイレージIDとパスワードが必要です。

 

自動音声ダイヤルで確認・変更できる項目

  • 還元額、ポイントの残高照会
  • ポイントの交換
  • ポイントの自動還元サービス変更
  • パスワード変更
  • マイレージサービスの利用停止

 

電話受付

 

ETCマイレージサービス事務局に電話して受け付けてもらいます。

 

ETCマイレージサービス事務局

一般電話:0570-010125
携帯電話・PHS・IP電話から:045-477-3793

まとめ

 

ETCマイレージサービス、

 

必要な情報さえ用意してしまえば、インターネットでの申し込みはすぐ済んでしまいますね。

 

紹介してきたように利用料が多い人ならば絶対使ったほうがいいサービスです。

 

ポイントの計算が結構面倒臭いのがデメリットと言えますかね。

 

あと年度末にポイントの有効期限が切れるのを注意した方がいいですね。

 

補足

協同組合で発行しているクレジットカードなしの法人ETCカードはマイレージ付きのものがあります。

 

ここまでの手続きを全部代行してくれるというものです。

 

会社で使うETCカードの場合は枚数が多くなると登録するのは手間がかかりますね。

 

そういう場合に法人ETCカードマイレージ付きは重宝すると思います。

 

 


 

以上「意外と登録している人は少ないETCマイレージサービスを徹底解説」という記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が気に入ったらシェアしてくださると嬉しいです。

2017年10月8日ETCマイレージ, ETC割引, 基礎知識

Posted by 管理人