それなりに手間とコストがかかる、クレジットカードなしで作るETCカード

 

この記事ではETCカードをクレジットカードの作成なしで作る方法を解説していきますが、
一般的なETCカードの作り方は、まずクレジットカードを作り、その追加カードとしてETCカードを作るのが普通です。
ETCカードだけをクレジットカードなしで作るというのは普通の作り方ではありません。
そのため、それなりの手間とコストがかかるのは仕方ないと思ってください。

 

 

一般的に言うETCカードの審査とはクレジットカードの審査のこと

 

クレジットカードを作るときにはクレジットの審査があります。
クレジットカードの審査に通れば、そのまま審査なしでETCカードは作れます。
つまり「ETCカードのための審査」というものは最初から無いんです。

 

一般的なETCカードを(クレジット)審査なしで作る方法はない

 

ETCカードのための審査というものはないのですが、クレジットカードを作るには必ずクレジット審査がありますので、一般的なETCカードを(クレジット)審査なしで作る方法はないと言えます。

 

例外)実はクレジットカード作成なしで作れるETCカードはある。(後述します)

 

クレジットカードの審査に通る人、通らない人

 

後述しますがほぼ確実にクレジット審査に通らない人というのはいます。
そういう人をのぞいた、それ以外の人はどういう人が通るのかというと、それは一概には言えません。

 

なぜなら、クレジットカード会社は審査基準を一般には公開していないのです。
さらに、申し込んで審査に落ちた人がカード会社にその理由を聞いても答えてはもらえません。

 

カード会社ごとにその判断基準は違っていると言っていいのですが、共通しているのは機械審査を行っているということ。
機械審査とは、申し込むときに入力した情報(住所、氏名、電話番号、職業、年収・・・・など)を機械的に分析して判断する審査です。
各カード会社によって、機械審査と人間による審査のバランスは違い、機械審査だけの会社もあります。

 

一般的な目安として次のような人は審査に落ちやすい傾向があります。

  • 職業が安定していない
  • 収入が少ない
  • 他のカード会社からの借り入れは多い。
  • リボ払いが多い
  • カードをたくさん所有している

などです。

 

クレジットカードの審査に通らない人

 

過去に自己破産や債務整理をした事もある人
クレジットカードや消費者金融で延滞をしたことがある人

 

こうした人たちは確実にクレジットカードの審査には通りません。
自己破産や債務整理をした場合は10年間、延滞した事がある人は5年間、クレジットカードの審査に通らないと言われています。
それは金融関係の会社が共有している個人信用情報にその情報が記録されているためなんです。
俗にいう「ブラック」な状態の人とみなされてしまいます。

 

個人信用情報は3つの個人信用情報機関に登録されている

  1. 全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
  2. CIC
  3. JICC(日本信用情報機関)

多分、まったく聞いた事のない機関だと思いますがあらゆる人の金融関係に関する情報が記録されていると言っていいでしょう。

 

もし自分がブラックかどうか心配な人は、それぞれの個人信用情報機関に問い合わせれば自分の情報を入手する事が出来ます。

 

クレジットカードの作成なしで作るETCカード

 

クレジットカードの作成なしで作る、つまりクレジット審査なしのETCカードは次の3つです。

 

  • ETCパーソナルカード
  • 高速情報協同組合のETCカード
  • ETCコーポレートカード

 

ETCの支払いにだけ使えるカードなので、当然買い物、キャッシングには対応していませんが、有料道路料金をカードで支払って、後日、口座から引き落としになるのでクレジットカード同様の信用取引になります。
引き落とし日に実際に支払うまではお金を借りている状態になっているわけです。

 

クレジット審査をして作ったカードであれば、その審査により、その人の信用度が保証されますが、このクレジット審査なしのETCカードの場合はどのように信用されるのでしょう。

 

貸したお金をちゃんと支払ってくれる保証、この事を支払い保証と言います。
この3つのクレジット審査なしのETCカードはそれぞれ支払い保証の形態が違います。

 

支払い保証の事も含めて、それぞれの特徴を説明していきます。

 

ETCパーソナルカード

 

個人の信用情報などは関係なく保証金を預ければ誰でも作る事が出来ます
個人・法人、関係なく作る事が出来てクレジットカードが作れずにETCカードが手に入れられない人、俗にいうブラックな人には重宝されるカードです。

 

しかし、元々はこういう理油で作られたカードではなく、クレジットカードを利用する事なく持てるETCカードとして道路会社が発行したものなんですが、今では誰でも作れる審査なしのETCカードとして名前が広まりました。

 

支払い保証は高額な保証金を預け入れる事により保証されます。
毎月の利用金額によっては保証金額が上がることがあり、規定に添えない場合は利用停止もある厳しいシステムになっています。

 

申し込み手続き

「ETCパーソナルカード利用申込書」を各サービスエリアのインフォメーションまで行って貰ってくるか、電話をかけて郵送してもらう。
WEBからの申し込みは出来ない。

 

高速情報協同組合の法人ETCカード

 

車を何台も抱える会社では個人用のETCカードでは使い物になりません。
一枚の個人用クレジットカードから作れるETCカードは基本一枚ですし、従業員一人の会社だとしても、個人用クレジットカードから作れるETCカードを会社業務で使うのはカード会社の規約違反になってしまいます。

 

なので会社で使うETCカードを作るのには、法人向けクレジットカード(法人カード)を作ってそこから法人ETCカードを作らなければなりません。
法人カードであれば一枚の親カードから複数枚のETCカードを作る事が出来ます。

 

しかし、法人カードのクレジット審査は結構厳しく、設立したての中小企業や個人事業主だと通らないことが多いのです。
そんなときに注目されるのが高速情報協同組合の法人ETCカードなんです。

 

支払い保証は高速情報協同組合に加入して組合員になることによって組合が組合員に代わって支払い保証をしてくれます。
ただし法人・個人事業主限定なので「ほんとに法人・個人事業主である」ということの審査はあります。

 

申し込み手続き
WEBからの申し込みに対応しているが、
登記簿、確定申告書(コピー)などの書類が必要。
組合に加入するには出資金1万円が必要

ETCコーポレートカード

 

ETCコーポレートカードはNEXCOが発行しているクレジットカード作成なしで作れるETCカードです。

 

一応、クレジットカードなしで作れるETCカードなので、ここのコーナーで紹介しますが、普通のクレジットカードが作れないとか、法人向けクレジットカードが作れない、という理油で作るカードではありません。

 

通常のETCカードよりも、割引率が大きいので業務で使うなどしてETCカードの利用量が多い場合、経費削減のために導入するETCカードです。

 

このカードの特徴である大口・多頻度割引というものが受けられます。
つまり、有料道路の利用量がある程度多いときに普通のETCカードよりも大きい割引が受けられるという事なんです。

 

有料道路を使う事が多い会社で使う事を前提としたETCカードです。
車を何台も抱えている会社が経費削減のために導入するETCカードなんです。
もし有料道路の利用量が多くないのであれば作るメリットは何もありません。

 

作り方はNEXCOに直接申し込むか、前述の高速情報協同組合に加入して申し込み方法があります。

 

支払い保証はNEXCOに直接申し込む場合、自分で金融機関が発行した保証書を用意するかETCパーソナルカード
のように保証金を預けて支払い保証をします。

高速情報協同組合に加入する場合は前述の法人ETCカード同様の手続きが必要です。

クレジットカードの作成なしで作るETCカードのデメリット

クレジットカードを作りそこから作ったETCカードを使えばポイントが貯まります。

クレジットカードの作成なしで作るETCカードの場合はそのような特典はありません。

 

普通にクレジットカードを作る手続きは今や、とても簡単になっています。
WEBからの申し込みでその日のうちに審査が通ったり、カード会社によっては、その日のうちにカードが手に入ったりします。

 

それと比べるとクレジットカードの作成なしで作るETCカードは手続きがかなり面倒です。
さらに高額な保証金が必要になる場合もあります。

 

普通にETCカードが作れない場合の選択肢なのでしょうがないとは思いますが、結論としてETCカードを審査なしで作ると手間とコスト(お金)がかかってしまうということになりますね。

 

まとめ

 

高速情報協同組合の法人ETCカードやETCコーポレートカードは一般の個人が持つETCカードとしては適していると言えません。
もし自分がブラックな状態にある個人だったら選択肢はETCパーソナルカードしかないかもしれません。

 

どちらにしてもクレジットカードの作成なしで作るETCカードは手間とコスト(お金)がかかるのがお分かりいただけたと思います。

 

補足

 

審査なしで簡単に作れるETCカードの作り方として家族カードを作ってそこからETCカードを作るっていう方法がありますよ。
家族が持っているクレジットカードの追加カードとして家族カードを作るんです。

 

たとえばお父さんの持っているクレジットカードの場合、クレジット審査はお父さんで通っているので、家族カードを作るときは審査はありません。
あなた名義の家族カードが作れます。
大抵のクレジットカードはその家族カードからETCカードを作れるようになっています。
そのETCカードで利用した分はお父さんの引き落とし口座で一括で引き落としされます。

 

もしブラックではなくクレジットの審査が不安なだけで審査なしETCカードを探しているのなら、クレジットの審査が通りやすい流通系のクレジットカードに挑戦してみるのもいいと思います。

 

  • 楽天カード
  • エポスカード
  • イオンカード
  • セゾンカード

などです。

 

一番最初に作る入門のクレジットカードとしてもいいかも知れません。

 


 

以上「それなりに手間とコストがかかる、クレジットカードなしで作るETCカード」という記事でした。

2017年12月20日ETCカード, コラム

Posted by 管理人