ETCコーポレートカードとは

2019年8月19日

ETCコーポレートカードとは事業用に使うETCカードです。
一般のETCカードよりも割引率が高いので経費削減のために採用する会社が多いです。

毎月の高速道路利用料が1台3万円を超える会社なら採用を検討したほうがいいと思います。

発行元はNEXCO道路会社でクレジットカード作成なしでETCカードのみを作ります。
しかしクレジットカードに付随するETCカードのようには簡単には作れません。

割引は最大で50%。
さらには首都高、阪神高速が割引になるのはETCコーポレートカードだけです。

ETCコーポレートカードとは?
その特徴、作り方、割引率などについて詳しく解説していきます。

普通のETCカードとの違い

ETCコーポレートカードと普通のETCカードの違いを大きく分けると

  • クレジットカードの作成なしでETCカードのみが作れる
  • 普通のETCカードよりも割引率が高い
  • 登録した特定の車両でしか使えない

こういう事になります。

ETCコーポレートカードとは
●東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)
●中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)
●西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)
この3社が発行しているクレジットカードなしで作れるETC専用カードです。

 

高速道路を毎日業務で使う長距離トラックの運送会社などは毎月の高速料金がかなり高額になります。
これに対してNEXCO道路会社が大口で使ってくれるこのような会社に対しておこなっているのが「大口・多頻度割引」というものです。

「大口・多頻度割引」は1ヶ月の利用金額に対して割引されるもので、その割引率は1ヶ月の利用金額に応じて変化します。

ETCコーポレートカードとは「大口・多頻度割引」が受けられるNEXCO道路会社が発行しているETCカードなんです。

ETCコーポレートカードは通常のETC割引が適用された後でも条件が合えば「大口・多頻度割引」が受けられます。

通常のETC割引である「休日割」や「深夜割」は一回ごとの利用料に対する割引です。

ETCコーポレートカードを使っていれば通常のETC割引も受けられて、なおかつ1ヶ月ごとの「大口・多頻度割引」も受けられるわけです。
高速道路を毎日業務で使う会社にとっては経費削減のマストアイテムなんですよ。

ETCコーポレートカード車両不一致の問題

ETCコーポレートカードの一番大きな特徴は特定の車両でしか使えないということ。

申し込む時は使用する車を1台だけ登録します。
ETCコーポレートカードとは登録した1台の車でしか使えないETCカードなのです。

じゃ、ETCコーポレートカード使用のために登録した車には普通のETCカードが使えなくなっちゃうの?

そんな事はなくて、ETCコーポレートカード使用のために登録した車に普通のETCカードを挿して使う事は問題ありませんよ。

ETCコーポレートカードを登録車両以外の違う車で使うとどうなる

それじゃ、ETCコーポレートカードを登録した車以外で使ったらどうなるの?

これは問題あります。
ETCコーポレートカードを登録した車以外の車に挿してETCゲートを通過するのは普通に出来ます。

ただしそのとき「車両不一致」という事が検知されETCコーポレートカードの割引が適用されなくなります。
利用明細でわかります。

数回、そういう事があっただけでは問題ありませんが何度も続くとNEXCOから警告が来て、それでも続けていると利用停止になる事もあります。

ETCコーポレートカード(NEXCOに直接申し込む)

ETCコーポレートカードの申し込みはネットから簡単で出来るものとは違い書類のやりとりを何回かやらなければいけません。

ETCコーポレートカード利用申込書

ETCコーポレートカード利用約款(467KB)

利用申込書に必要書類を添えて郵送します。

必要書類

法人が作る場合

法人登記簿
印鑑証明
保証人の印鑑証明(保証書による支払い保証を場合)
車検証

個人事業主が作る場合

印鑑証明
保証人の印鑑証明(保証書による支払い保証を場合)
車検証

支払い保証

支払い保証として次の二つのうちどちらかが必要です。
  • 金融機関が発行した保証書
  • 保証金の預託

金融機関が発行する保証書とは、連帯保証人として、銀行、農林中央金庫、商工組合中央金庫、信用金庫、信用協同組合、又は農業協同組合が発行する保証書のことです。

銀行や信用金庫に連帯保証人になってもらえという事ですね。普通の個人では難しいでしょう。

長年、会社経営をしていて付き合いのある銀行でもないかぎり金融機関が発行した保証書を手に入れるのは無理そうです。

 

保証金の預託は文字通り現金を預けて担保とすることです。

NEXCOのガイダンスによると

  • 後納料の支払見込月額の4倍に相当する額以上の額(1万円未満の端数は、切り上げるものとします)
  • 上記の金額が10万円を下回る場合、保証額は10万円とします。

となっていて月の利用料の4倍の金額、それも最低で10万円となってますね。

保証金なのでカード解約時は戻ってくるお金ですが・・・

それでもかなり高額ですね。

ETCコーポレートカード解約

ETCコーポレートカード利用約款 第26条
契約者は、カードを利用する必要がなくなったときは、ETCコーポレートカード解約届(別記様式14)を窓口会社に提出することにより解約を申し出ることができます。
なお、契約者が事業協同組合である場合において、組合員がカードを利用する必要がなくなったときは、ETCコーポレートカード組合員解約届(別記様式17)を窓口会社に提出することにより組合員の解約を申し出ることができます。
この場合、契約者は、窓口会社の指示に従って、直ちにカードを返却して下さい。

NEXCOに直接申し込んだ人はNEXCOにETCコーポレートカード解約届を提出します。
ここでは触れていませんが協同組合から申し込んだ人は組合に届け出を出せば後はやってくれます。

→組合の解約届けサンプル

ETCコーポレートカード審査

ETCコーポレートカードは後払い方式の信用取引なのでちゃんと支払ってくれるのかという審査があります。

 

ETCコーポレートカードを協同組合経由で申し込む

営業車02editここまでNEXCOに直接申し込みときの説明をしてきましたが協同組合に申し込むと断然楽ですよ。

ETCコーポレートカードを扱っている事業協同組合が全国にたくさんあります。

出資金を払って組合に加入すると支払い保証を組合がしてくれるので組合経由でETCコーポレートカードを申し込む事が出来ます。

協同組合の扱っているETCコーポレートカードは首都高・阪神高速の割引にも対応している。(後述します)

 

ETCコーポレートカードは個人でも作れるか?

ETCコーポレートカードを個人が通勤に使うために作ることは出来るの?

法人でも個人事業主でもない会社員・主婦などまったくの個人で作れるか、というと、これは作れます。
基本的には上で説明した法人・個人事業主と同じ作り方です。

ただ毎月の利用額が3万以上でないと一般のETCカードとくらべて割引率とETCマイレージの関係でお得にはならないので作る意味はありませんし次のふたつの問題もあります。

個人では金融機関の保証などは得られないので高額な保証金を預けるしかない。

保証の問題は協同組合経由で申し込むと解決するが個人では協同組合には加入出来ない。
首都高・阪神高速の割引目当てでETCコーポレートカードを使いたい場合は協同組合経由が条件です。

多頻度割引は個人でも適用になるの?

個人でも適用になります。
めちゃめちゃ高速道路を使う人ならETCコーポレートカードを作る意味はあります。

家庭の事情で新幹線通勤をしている人ってたまにテレビに見ます。
おなじように毎日長距離を高速道路を使って通勤している人もいるんでしょうね。

ETCコーポレートカード不正使用で受けるペナルティ

さきほど説明したETCコーポレートカードの車両不一致は回数が少なければ特別なペナルティはありません。
ETCコーポレートカードの「大口・多頻度割引」が適用にならないということだけです。

しかしETCコーポレートカード利用約款に規定する割引停止措置等の対象要件に引っかかってしまうと大変な事に。

ETCコーポレートカード利用約款に規定する割引停止措置等の対象要件に該当する場合、契約者のカードの全部又は一部について、割引の停止、利用の停止及び契約者資格の取消しの割引停止措置等をとらせていただきますので、ご注意ください。

具体的な措置は段階的に次のようになっています。

●割引の停止
●利用停止
●契約者資格の取り消し

ETCレーンでの速度超過

ETCレーンでは一定の速度(20km/h)以下で通過しなければいけませんが、危険なスピードのまま通過してしまう人がいます。

一般のETCカード使用と違いETCコーポレートカード使用の場合は車両が登録されているので特例されてしまいます。
そのためETCレーンでの速度超過に対して道路会社から警告が来る事があります。

ETCコーポレートカード利用明細

ETCコーポレートカード利用明細は毎月送られてきます。
カード番号ごと利用明細がわかるようになっているので、どの車両がどのくらい利用したかが明確に把握出来ます。

→利用明細書サンプル

ETCコーポレートカードを首都高・阪神高速で使う

実質的に首都高・阪神高速が割引になるETCカードはETCコーポレートカードだけです。
(イオン首都高カード・イオンTHRU WAYカードなどがあるが割引なるのは日曜日だけ)

さらにNEXCOで直接申し込む場合は首都高・阪神高速の割引はありません。

協同組合経由で申し込んだETCコーポレートカードだけが首都高・阪神高速が割引になるETCカードです。

協同組合経由でETCコーポレートカードを作るには組合に加入する事が条件です。
組合に加入する事が出来るのは法人または個人事業主だけです。

会社員や主婦などのまったくの個人が首都高速を使って通勤したいからとっても協同組合のETCコーポレートカードは作れません。

 

ETCコーポレートカード割引計算

ETCコーポレートカード 大口・多頻度割引早見表を作ってありますのでご覧ください。

→ETCコーポレートカード 大口・多頻度割引早見表

 

ETCコーポレートカード 割引対象道路

ETCコーポレートカードの割引が受けられる道路をチェックしておきましょう。

ETC コーポレート カード 口コミ

実際に導入されている方の口コミはこちらでご覧ください。

ETCコーポレートカードはマイレージは付かない

ETCカードには利用額に応じてETCマイレージがついて走行料金に還元出来ます。

還元するというのは利用料支払いのときにETCマイレージポイントを使って支払う事が出来るという事です。

どれくらい貯まるの?

基本ポイントは10円につき1ポイントで、1ポイントの還元額は最高で1円。
クレジットカードのポイントと比べると超高額ですよ、還元率10%ですから。

ETCコーポレートカードにはETCマイレージは付かない

残念ながらETCコーポレートカードにはこのETCマイレージは付きません。
だから毎月の利用額が3万以上でないと一般のETCカードとくらべて割引率とETCマイレージの関係でお得にはならないのです。

つまり毎月の利用額が3万円以下の人は普通のETCカードでETCマイレージを利用すればETCコーポレートカードを使う必要はにないという事なのです。

まとめ

ある程度の大きさの企業ならばNEXCOに直接申しこんだ方が契約単位割引が受けられて有利なんです。
→契約単位割引

しかし中小企業、個人事業主は協同組合に加入してETCコーポレートカードを使った方が楽だと思います。

当サイトおすすめは「テイ・ネット物流事業協同組合」のETCコーポレートカード。

1枚あたり年間事務手数料617円(何枚でも作れます)
組合加入のための出資金1万円(退会時返金)
出資金は1社につき1万円なのでETCコーポレートカードを多く作るほどおトクになります。

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以上「ETCコーポレートカードとは」という記事でした。
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