ETCカードを個人事業主が高速情報協同組合に申し込むとき審査はどんな具合なのか?
法人カードの審査に通らなかった、わたしみたいな個人事業主でも法人ETCカードを作る事が出来ました。
高速情報協同組合の法人ETCカードはクレジット審査がありません。
クレジットカードの作成なしでETC専用カードのみを発行出来ます。
でも法人・個人事業主であることが条件なので、実際に法人・個人事業主として事業をしているかという審査はあります。
わたしは個人事業主で申し込んでみましたので、どんな感じの審査だったのかを解説してみます。
この記事は2019年7月に加筆しました。
個人のETCカードを人に貸す事は出来ない
わたしは個人でホームページ作成などの請負仕事をしていて、客先での打ち合わせの際は車移動をしています。
立ち上げたばかりの時は仕事もそれほど忙しくなく、車移動の際の高速道路代も自分個人のETCカードを使って払っていました。
この程度でも、確定申告の時にはプライベートで使った分と仕事で使った分を仕分けするだけで結構時間が掛かってしまいました。
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だんだん仕事も忙しくなってきて頻繁に車移動するようになります。
自分一人だけではこなせない仕事量になってきたので、従業員を雇おうと思いました。
自分個人のETCカードは一枚しかありません。
もう一枚クレジットカードを作ってそれに付帯するETCカードを作ってそれを従業員に使わせようかとも考えました。
しかし色々調べているとETCカードが使えるのは名義人本人だけという事を知りました。
他人に貸すのはカード規約でNGなんです。
自分名義のETCカードを従業員に渡して使わせるのはまずいようです。
ばれなければいいと思いますが、このように規約に違反した状態でなにかトラブルになった場合は本来受けらるはずの補償は受けられないそうです。
さらにトラブルのせいで規約に違反した使い方をしていた事がバレるとカード利用停止もあるそうです。
法人カードを検討した。
法人カード(法人向けクレジットカード)であれば従業員用に何枚も法人ETCカードを発行できるのを知りました。
しかし申し込んだところ、クレジット審査に落ちてしまいました。
カード会社にもよりますが、実績のない設立したての会社やあまり利益を出せていない個人事業主などには法人カードのクレジット審査は厳しいようです。
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ダメ元で何社か受けてみようかとも思いましたが、このクレジット審査に落ちたという情報は金融機関が共有している個人信用情報に載ってしまうそうです。
次の一回で審査に通ればいいですけど、何回も落ち続けると、その「審査に落ち続けた」という情報が不利に働いてしまいますよね。
こういうのをクレヒス(クレジットカードヒストリー)というそうです。
審査に何回も落ちたという悪いヒストリーが残るのは今後問題になりそうです。
なので法人カード(法人向けクレジットカード)はあきらめました。
高速情報協同組合の法人ETCカード
ネットで色々探しているうちにクレジット審査なしの法人ETCカードがあるのを見つけました。
高速情報協同組合が発行している法人ETCカードがそうです。
このETCカードはクレジットカードを作る必要がありません。
従業員に渡して使えるETC専用カードのみを発行してもらえます。
(引き落とし先はわたしの個人事業主用の口座)
なので当然クレジット機能はありません。
そして法人ETCカードの特徴である「業務で使える複数枚のETCカード」を発行する事が出来ます。
私と同じように設立したてで実績がなかったり、あまり利益の出せていない個人事業主などに重宝されています。
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高速情報協同組合は本来、そういった社会的に立場の弱い中小企業・個人事業主などがお互いを助け合えるように設立された事業組合なんです。
出資金を払って組合員になる事によって組合が行っているETCカードの共同精算事業により法人ETCカードが使えるようになります。
UCやセディナなどのカード(信販)会社と提携しているのですが、その支払い保証を組合は組合員に代わってやってくれます。
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一応この手の事業組合は非営利団体という事になっていますね。
出資金を集めて儲けているわけではなく、退会時には出資金は返金されるようになっています。
株式会社の株を買って出資するのとは意味が違うので、運営が赤字になったから株の値段が下がって80%しか戻って来なかったというような事はありません。
出資金は100%返金されます。
審査により組合側が必要と判断した場合は出資金とは別に保証金が必要になる場合がある。
毎月の利用料の10%を保証金として毎月の支払い額に足して支払う。保証金を積み立てていくというイメージ。
これを20回(20ヶ月)繰り返し、積み立てた金額が毎月の利用料の2ヶ月分に達したら、組合側との話し合いで毎月の積立は終了。
そして積立てた保証金は脱退時に出資金と一緒に返金される。
高速情報協同組合の審査
この高速情報協同組合の法人ETCカードに申し込むには、クレジット審査はありませんが、法人、または個人事業主であることが条件です。
ですので法人、または個人事業主であることを証明しなければいけません。
つまり架空の法人、または個人事業主では審査に通りません。
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個人事業主といっても個人で独立して仕事をしていれば大丈夫で、わたしの場合、特に開業届などは出していませんが、確定申告の写しを送る事で個人事業主とみなしてくれました。
ただ、一発で審査に通ったわけではなく、若干問題がありました。
毎年の申告のとき経費を多めに計上して所得金額を低く申告しようとしますよね。わたしもそうです。
このように所得金額があまり低いと審査の時に高速情報協同組合からチェックが入った入りします。
私の場合は組合から電話がかかってきて、所得金額が低すぎるので本当に事業をしているのか銀行口座の内容を見せて欲しいと言われました。
そのときは通帳のコピーを送りましたが、最近のネットバンキングが出来るところでは銀行取引明細がPDFファイルなどでダウンロード出来たりしますね。
そういうものを利用出来るなら、そっちの方が簡単ですね。
真偽のほどはわかりませんがETC協同組合の方が多少審査が通りやすい・・らしいです。
ETC協同組合の審査に落ちたら・・・自分の問題ですね。開業届をしっかり出すとか事業をやっていることを証明出来るようにしましょう。
法人ETCカードが作れました
結局、審査には通り、出資金の振込依頼書が送られてきて所定の口座に出資金1万円を振り込みました。
2週間弱で申し込むときに希望した4枚のETCカードが郵送されてきました。
従業員にも渡すことが出来、問題なく使えています。
それぞれのカードごとの明細が送られてきますので経費処理も格段にやりやすくなりました。
まとめ
法人向けクレジットカード(法人カード)はクレジット審査が厳しいです。
何回か申し込んで、全部審査が通らなかったら、個人信用情報にその結果が載ってしまいます。
その結果、クレヒスに悪い情報が残り、さらにクレジット審査に通りづらい人になりますね。
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その点、高速情報協同組合の審査は金融機関の個人信用情報とはまったく関係のない「実際に事業をしているのか」という審査なので、たとえ落ちても個人信用情報に不利な情報は残りません。
試してみる価値はあると思いますよ。
高速情報協同組合についてのさらに詳しい記事はこちら→高速情報協同組合
補足
高速情報協同組合では給油のみに使えるガソリンカードを従業員に必要な枚数で作る事が出来ます。
このカードを使うと全国一律価格で場所による高い・安いを気にしなくて済みます。
以上「ETCカードを個人事業主が高速情報協同組合に申し込むとき審査はどんな具合なのか?」という記事でした。