【2019年版】法人ETCカードを扱っている協同組合を比較

ETCカードは本来クレジットカードに付随するものです。

しかし協同組合が発行している事業者向けの法人ETCカードはクレジットカードを作らずにETCカードだけが作れます。

引き落とし先を法人口座にするETCカードは法人向けクレジットカード(法人カード)に付随して作る法人ETCカードが一般的です。

しかし法人カードの厳しいクレジット審査に通らずにETCカードが作れずに困っている事業者がいるんです。
そういう人たちにとっては協同組合の法人ETCカードはありがたいものなんですよ。

さらに言うと法人カードクレジット審査に通る事業者でもあえて協同組合の法人ETCカードを使う場合もあるのです。

今回の記事では全国の協同組合で法人ETCカードを扱っているところをリストアップしました。
協同組合で法人ETCカードの利用を検討している方は参考になさってください。

この記事でわかる事

●法人カードに付随して作る法人ETCカードと協同組合の法人ETCカードとの違い
●法人ETCカードを扱っている全国の協同組合一覧と比較のポイント

ETCコーポーレートカードとETCパーソナルカードはクレジットカードなしで作れます。
協同組合のETCコーポーレートカードを作る方はこちら→どの協同組合で作るのがベスト?ETCコーポレートカード比較のポイント

法人ETCカードとは

法人ETCカードの説明の前にETCカードとクレジットカードについて、ちょっとだけおさらいをしておきましょう。

ETCカードの説明

ETCカードはクレジットカードの付随物です。
クレジットカードを作るとETCカードも作る事ができます。

ETCカードで道路料金の支払いをするとクレジットカードの利用代金と一緒に毎月引き落とされます。

ETCカードはETC車載器に差し込んで使用するもの。
道路料金の支払いのみに使えてそれ以外の用途はありません。

ETC車載器を搭載した自動車はETCレーンを通過するときに無線通信によって道路料金の支払いが出来ます。

ETCレーンが設置されていない料金所では係員にETCカードを手渡すことで道路料金の支払いが出来ます。

個人向けクレジットカードと法人向けクレジットカード

クレジットカードは一般的な個人向けクレジットカード(個人カード)の他に法人向けクレジットカード(法人カード)というものがあります。

個人カードは個人がショッピング、お店の支払いなどに使うために発行されています。

それに対して法人カードは事業の支払いのために発行されています。

このことはカード規約に明記されています。

個人カードで同じ商品をいくつも購入するなど明らかに商品の仕入れ目的に使用しているとカード会社に判断された場合は規約違反で警告を受けたり最悪の場合カード利用停止になったりします。

事業で使うには法人カードでないと面倒な事になるわけですね。

この法人カードの付随物として発行されるETCカードを法人ETCカードと呼ぶのです。

カード自体にはまったく違いはありません。
ただ引き落とし先が個人の口座ではなく会社の口座になるという事だけです。

法人ETCカードと一般のETCカードの用途の違い

法人ETCカードと一般のETCカードではその用途が違います。

法人ETCカードは事業で使う道路料金の支払いに使うものです。

その引き落とし先は会社の口座(法人口座)または個人事業主の口座という事になります。

つまり会社の仕事用に使った道路料金の請求は会社の口座へ請求されるわけです。

経理処理としてシンプルになり税の申告時には助かりますよね。

それじゃ一般のETCカードではそれが出来ないのか?

一般の個人向けクレジットカードの引き落とし先を法人口座にする事は出来ません。

一般のETCカードを会社の仕事による道路料金の支払いに使ったら

一般のETCカード、つまり自分のETCカードを使ったら個人で立て替えている事になりますよね。
あとから経費として精算してもらわないとあなたが困ります。

ETCレーンを通過しただけですから領収書もありません。
ETC利用照会サービスなどを使って正確な金額の書類をだして経理に持っていき精算、実に面倒な事になります。

それが法人ETCカードだったら・・・
ETCレーンを通過する、それだけです。

結構大きな違いですね。

家族カード

個人カードは家族カードというものが発行出来る種類があるのを知っていますか?

メインのカード(親カード)と同じ機能のクレジットカードを家族用に発行出来るのが家族カードです。
請求先は親カードの引き落とし先になります。

お父さんのクレジットカードから家族カードを作ると、その家族カードに対してETCカードを発行出来る場合があります。
家族がショッピングなどで使った分、ETCを利用した分、すべてお父さんの口座から引き落としになります。

法人カードはこれの会社版だと思ってください。

経営者の持っている親カードから社員カードを作る事が出来、そこからETCカードを作る事が出来る。
請求先はすべて会社の口座です。

発行出来るETCカードの数

個人カードではETCカードを1枚しか発行出来ないものが多く、出来ても5枚程度が限度です。

それに対して法人カードは従業員の数に対応出来るように大量に発行出来るタイプが多いです。

貨物・旅客運送の会社では法人ETCカードはマストアイテムなんですよ。

法人カードから作る法人ETCカードと協同組合の法人ETCカードの違い

ここまで説明してきた法人ETCカードは法人カードを作る事が前提になっていました。

しかし法人カードのクレジット審査は厳しいのを知っていますか?

会社向けに発行するクレジットカードなので会社の業績などが審査対象になります。

そのため法人カードのクレジット審査に通らない企業、とくに中小企業が少なくないんですよ。

「貨物・旅客運送の会社では法人ETCカードはマストアイテム」と書きましたが、そのような業種でETCカードが使えなかったら悲惨ですよね。

その問題解決のために登場したのが協同組合の法人ETCカードなんです。

協同組合の法人ETCカードはクレジットカードを作らずに法人ETCカードだけを発行します

クレジットカードは作らないのだからクレジット審査はありません。

ETCカードは後払い方式、つまり後からちゃんと払ってくれると判断した人(信用出来るひと)にだけ発行されるものです。

クレジットカードに付随するETCカードならクレジットカードを発行するときにクレジット審査をしているので後払い方式が可能になるのですが、クレジットカードを作らない協同組合の法人ETCカードはなんで、それが出来るのでしょうか?

協同組合では組合員に対してのみ法人ETCカードを発行しています。
つまり出資金を払って組合に加入しているものだけに法人ETCカードを発行しているのです。

さらに協同組合の法人ETCカードは毎月の道路使用料金の5~8%をカード利用料として組合に払うことになっています。

組合員はこれらの負担をすることでクレジット審査なしでも後払い方式の法人ETCカードが使えます。

協同組合からすると大きな貸し倒れのリスクがあるですが、困っている中小企業・個人事業主のために少ない負担で後払い式の法人ETCカードを提供しているという事なんです。

協同組合の法人ETCカードを使った方がいい会社

ETC利用料金が高額になる会社は協同組合の法人ETCカードを使った方がいいです。

法人カード(法人向けクレジットカード)の発行時の限度額は多くても200万円程度です。
クレジットカードですから経費や仕入れにも使いますよね。

ETC利用料金も高額になる会社では限度額が足りなくなる事が容易に想像できますよね。

協同組合の法人ETCカードは基本限度額がありません。
商品・旅客の運送をする緑ナンバーの車両を大量に使用する会社に対応出来るのは協同組合の法人ETCカードになるでしょう。

協同組合の法人ETCカードの特徴

 

積立金・保証金・出資金

積立金・保証金の有無や金額は各協同組合によって違います。
このあとに出てくる比較表で確認してください。

出資金は各協同組合一律で1万円になっています。

解約

一般のETCカードはクレジットカードの追加カードとして発行されています。
クレジットカードを解約するとそれに付随していたETCカードも利用出来なくなります。

協同組合の法人ETCカードの場合は組合を退会(脱退)する事で利用を停止する事が出来ます。
退会するときは入会時に払った出資金が全額返金されます。

退会(脱退)をしたいという事を連絡すると退会(脱退)手続きの書類が郵送されてきます。
必要事項を記入してETCカード本体を添えて返送します。

利用料の支払いがすべて終了した事が確認されると指定した口座に入会時に払った出資金が全額振り込まれます。

通常2週間程度ですが1ヶ月程度かかる事もあるそうです。

個人での申し込み

協同組合、正しくは事業協同組合という言い方をします。

つまり事業者の集まりであるという事なので個人での申し込みは出来ません。

この個人とは会社に所属して給与をもらっている人、家庭の主婦、アルバイトで生計をたてている人たちの事です。

個人で事業を行なっている個人事業主なら申し込みが出来ます。

カード限度額

各協同組合にもよりますが基本的には限度額はありません。

法人向けのクレジットカードだと初期限度額は50万〜100万、多くても200万程度です。
(利用を続けていると限度額は増えてくる 〜1千万程度)
車両を多く使用している会社では使い物になりません。

その点、協同組合の法人ETCカードは事業用には適していると言えます。

手数料

カード1枚ごとにかかる手数料
カード発行手数料(カード発行時のみ)
取り扱い手数料(毎年)
共に500〜800円程度

毎月の利用手数料
毎月の走行金額の5〜8%

カードの紛失・盗難に対する保険

カードの紛失・盗難による不正使用に対しては組合が補償します。
補償の上限額は各協同組合によって違います。

カードの紛失・盗難があった場合は最寄りの警察署または交番に届け出て、組合にはカード番号などを記入した紛失・盗難届けの書類を出します。

紛失・盗難届けのあったカードは利用停止になります。
(カード利用停止のための手数料がかかる場合あり)

 

法人ETCカード利用明細

クレジットカードの利用明細のように毎月利用明細が発行されます。

どんな車両で使ってもカードごとの利用明細が確認出来ます。

●営業マンが持ち込んだ自分の車に会社の法人ETCカードを利用する
●出張時のレンタカーで利用する
●繁忙期の庸車に利用する

もちろん会社の法人ETCカードを私用に使ってはダメですよ。

 

法人ETCカード利用のための審査

法人ETCカード利用のための審査はクレジットカードの審査のような信用度の審査はしません。

主な審査内容は次の2点です。

  • 実際に事業活動を行なっているか
  • 反社会組織に所属していないか

事業活動を行なわずに法人ETCカードの取得だけを目的としている場合は当然審査に通りません。

実際に事業活動を行なっているという証拠が必要です。
確定申告書のコピー、個人事業主なら開業届けのコピーなどが必要になります。

反社会組織に関係しているかどうかは最近特に問題になっていますよね。
吉本興業の芸人さんたちが反社会組織に関係していたことで大勢処分をされていますね。

協同組合の法人ETCカードのメリットについて注意して欲しい点

各協同組合のホームページにいくと法人ETCカードのメリットについて書かれています。
その中で注意して欲しい点を書いてみます。

5万円分走行して、5,000円還元

これはETCマイレージポイントでの還元のことを言っています。
協同組合の法人ETCカードの特徴のような書き方ですが、すべてのETCカードに当てはまることです。

クレジットカード機能が付いていないので安心です

協同組合の法人ETCカードの公式サイトにはこんな文言が書かれている事があります。
なんか誤解されますよね。
ETCカードというのは元々クレジットカード機能、つまり買い物などが出来る機能は付いていません。

従業員に渡すときに「クレジットカード機能が付いていないので安心です」という事を強調したいのでしょうが、元々ETCカードで買い物をしたりガソリンを入れたり食事の支払いをしたりする事は出来ません。

ちなみにですが、クレジットカードとETCカードが一枚になっているものがあります。
JCBの一体型ETC/法人カードというものです。JCB法人カード
クレジットカードをそのままETC車載器に挿入してETCカードとしても使える、というものです。
一般的にはほとんど知られていないようです。

 

法人ETCカードを扱っている協同組合一覧

組合に加入するための出資金はどの組合も一律で1万円です。

なるべく大きな団体の方がカードの補償の面なども安心だと思います。

チェックポイント

  • 組合員数
  • 出資金以外のその他の費用

 

高速情報協同組合
所在地 〒802-0038
福岡県北九州市小倉北区神幸町9-1
サイトURL http://www.kousoku-j.jp/
電話番号 TEL 093-531-1356
FAX 093-531-1370
組合員数 約20,000社
その他費用 カード発行手数料540円(税込)
年間手数料540円(税込)
毎月の走行金額の5〜8%の手数料
ETC協同組合
所在地 〒802-0022
福岡県北九州市小倉北区5-12-12
サイトURL https://www.etc-kumiai.jp/
電話番号 TEL 093-521-2333
FAX 093-521-2310
組合員数 約10,000社
その他費用 カード発行手数料864円(税込)
年間手数料864円(税込)
毎月の走行金額の5%手数料
全国ハイウェー協同組合
所在地 兵庫県神戸市中央区栄町通5丁目2-2 SOPビル
サイトURL http://hanshin-hw.org/
電話番号 TEL 078-265-1318
FAX 078-265-1320
組合員数
その他費用
JAHIC日本高速情報センター
所在地
サイトURL http://jahic-etc.com/
電話番号 TEL 0120-437-048
FAX 092-722-1479
組合員数
その他費用
京浜ビジネス協同組合
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-10-12 KKDビル3F
サイトURL http://www.keihin-kyokumi.or.jp/
電話番号 TEL:03-3363-4225
FAX:03-3363-8145
組合員数 約1,600社
その他費用 540円×カード枚数(発行時のみ・年会費なし)
ケーシーエム協同組合
所在地 〒 160-0023東京都新宿区西新宿6-17-10西新宿プライムビル5F
サイトURL https://www.kcm.or.jp/
電話番号 TEL:03-5909-5311
FAX:03-5909-5312
組合員数
その他費用
さつき工業協同組合
所在地 〒164-0012
東京都中野区本町2-46-1
中野坂上サンブライトツイン9F
サイトURL http://www.satuki.or.jp/
電話番号 TEL 03-3372-8020
FAX 03-3372-8021
組合員数
その他費用 共済会費 1,000円/毎月
協同組合エヌ・ティー・アイ
所在地 〒940-2023 新潟県長岡市蓮潟5-5-17
サイトURL http://www.n-t-i.jp/
電話番号 TEL:0258-27-3310
FAX:0258-27-3320
組合員数 約1900社
その他費用  カード保守サービス料 1枚 500円/年
協同組合アイ・ティー物流
所在地 〒332-0034 埼玉県川口市並木3丁目5番10号
サイトURL https://rengoukai.jp/itb/
電話番号 TEL 048-241-4320
FAX 048-241-4321
組合員数  9,616口(2018年8月)
その他費用   カード保守サービス料 1枚 500円/年
協同組合トーコーネットワーク
所在地 東京都中野区中野4-3-1-304
サイトURL https://www.tokonetwork.tokyo/
電話番号 TEL  03-5343-7066
FAX  03-5343-8066
組合員数 750社
その他費用
協同組合オー・エム・シー
所在地 〒570-0025 大阪府守口市竜田通2丁目7番10号
サイトURL http://k-omc.jp/
電話番号 TEL 06-6998-2171
FAX 06-6998-2172
組合員数  12,591口(2018年3月)
その他費用
関東通信事業協同組合
所在地 〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-1-3 磯村ビル5階
サイトURL http://www.ktk.or.jp/
電話番号 TEL 03-3508-0566
FAX 03-3508-0567
組合員数 約650社
その他費用 組合賦課金 月額500円(年額全期分6,000円一括払い)
すずらん協同組合
所在地 〒104-0061
東京都中央区銀座8-10-6 銀座MEビル3F
サイトURL http://www.suzuran-net.jp/
電話番号 TEL 03-5537-5052
FAX 03-5537-5053
組合員数
その他費用 月間管理手数料 1枚/月 500円
年会費 1枚/年 617円
安心サービス料 1枚/月 100円
紛失・盗難手続き料(安心サービス加入済は無料) 1枚/回 1,800円
紛失再発行料 1枚/回 617円ご利用の際には保証金をお預かりいたします。
首都・阪神高速利用協同組合
所在地 〒810-0001 福岡市中央区天神4-9-10 第二正友ビル
サイトURL https://www.etc-world.jp/
電話番号 TEL 092-724-5689
FAX 092-722-1479
組合員数  1,080口(2018年9月30日現在)
その他費用 ■ETCカード盗難保守サービス料 1枚につき500円/年
内訳)カード新規・追加発行時 1枚につき500円/年
途中加入の場合、月割40円×残りの月数
■その他の費用
ETC法人カード亡失処理手数料  1枚につき1,620円
ETC法人カード再発行手数料  1枚につき540円

 

まとめ

今回の記事では前半に法人向けクレジットカードから作る法人ETCカードと協同組合で作る法人ETCカードとの違いを解説しました。

後半では全国の協同組合で法人ETCカードを発行しているところをリストアップしました。

従業員に渡すETCカードをどうしようかと考えている経営者の方の参考になれば幸いです。


以上「【2019年版】法人ETCカードを扱っている協同組合を比較」という記事でした。
気に入ってもらえたらシェアしてくれると嬉しいです。