どうしても必要なんだという人のためのクレジット機能なしETCカード比較
さまざまな理由でクレジットカードが作れなくなってしまったがETCカードはどうしても必要なんだという人を対象に現状で出来る「ETCカードをクレジット審査なしで作る方法」をふたつ取り上げて比較してみます。ブラックな人でも作れるイーティーシーカードとは?ということも紹介します。
はじめに
高速道路、現金払いでは損をする
これからの時代、ある程度の回数、高速道路を使う場合、現金払いをすると損をする流れになっていきます。
国土交通省は料金徴収コストを下げるためにETCを普及させていきたい(人件費がかなり少なくなる)ので、料金システムを現金払いをすると不利になるように改定しています。
去年の首都高、今年6月からの阪神高速なんかは顕著です。現金走行だとちょっとの利用でも上限の1300円払わなくてはいけません。
ETC→300円〜1300円、距離に応じての料金
なので例えば400円の場合もある。
同じ距離でも現金またはクレジットカード払いは上限の1300円かかってしまう。
ETC走行の場合は自動で入り口、出口が記録されれので、距離ごとの料金が可能。
それに対して現金またはクレジットカード払いだとそれが出来ないので上限の1300円になる。
さらに
そもそもETC(イーティーシー)カードは使うだけで高速道路料金が割引になるETC割引があるわけです。
頻繁に使う場合は現金払いとの差が大きくなりますよね。
・ETC 平日割引
・ETC 通勤割引
・ETC 深夜割引
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わかりにくいETC割引をわかりやすく解説
さらにETCマイレージサービスに登録してマイレージをためれば、そのポイントを後払いの高速料金の支払いに充てることができます。
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頻繁に高速道路を使う会社の場合、従業員それぞれにETCカードを持たせればマイレージがたくさん貯まる
このようにある程度の回数、高速道路を使う人はETC(イーティーシー)カードがマストアイテムになるのですが、ETCカードはクレジットカードに付帯して発行されるカードであるという大前提があります。
なので様々な事情でクレジットカードが作れない人にとってはETCカードを持つことが出来ません。
しかし、さまざまな事情でクレジットカードなんかいらない、ETCカードだけ欲しいんだよ〜、という人たちもいます。
そんな人たちのために「ETCカードだけ作りたい場合はどうしたらいいのか」を解説していきます。
まったく審査なしで誰でも作れる方法
とにかく無条件で誰でも作れる方法。
ブラックな人でも作れる審査なしのETC(イーティーシー)カード
金融機関が共有している個人信用情報に関しての話で、たとえば過去にちょっとした支払いの延滞があったとかのレベルではなく多重債務者のような本当にブラックな人でも作れるETCカードがあるんです。
それはETCパーソナルカード。
ただし使うにはお金に余裕がないとダメです。
どうしてかというと高い保証金(デポジット)が必要だからです。
保証金は支払い保証の為の預け金なのでこの中から高速道路料金を払うわけではありません。
高速道路料金は別途に請求されます。
最低保証金は2万円
ですが平均月利用額が2万円になったら保証金は8万円
(預け金なのでカードを返納したら戻ってくるお金です。)
その他のコスト
ETCパーソナルカードの年会費:1,234円
イメージとしては多重債務になってどこへ行ってもお金を貸してもらえない人が「闇金ウシジマくん」のところなら、なんとかお金を貸してもらえる。
かなりオーバーですが、そんな感じだと思ってください。
申し込むのにもかなり手間がかかります。
申し込み書類
サービスエリアでもらってくるか郵送で取り寄せます。
普通のクレジットのようにネットで簡単に申し込めるようにはなっていません。
法人・個人事業主限定でクレジット審査なしでETCカードが作れる方法
次に法人・個人事業主限定という事でETCパーソナルカードよりは作りやすいクレジット審査なし法人ETCカードを作る方法を紹介します。
会社で使うETCカードを作るには法人向けクレジットカードを作ればいいのですが起業したばかりの会社や個人事業主だとクレジット審査に通らずに作れない事があります。
これは個人向けクレジットカードに比べて法人向けクレジットカードの審査が厳しいことが原因です。
ここで紹介するのはそういう方向けのETCカードです。
ですが、その前に一般の個人で使うETCカードは会社の業務では使えないということを説明します。
業務では個人のETCカードは使えない
業務でETCカードを使う場合、従業員同士で一枚のカードを使い回したり、複数の従業員分の枚数が必要になったりします。
使い回しNG
カード会員規約では本人の使用以外はNGになっているので使い回しはダメです。
バレなきゃいいじゃないのと思いますよね。だけど次を見てください。
カードには盗難補償が付いてます。たとえ盗まれても、すぐに届け出をしておけば悪用された場合でもその負担はカード会社がしてくれます。
これには本人による過失がない場合という条件があります。
人に貸しているときに盗まれたという事になれば、これは本人の過失という事になり悪用されても自己負担になってしまいます。
カード会員規約
該当する内容を引用してみます。
カードの管理・貸与に関する項目(Master Card)
カードは所定の署名欄に自著した会員のみが利用でき他人に貸与・預入・譲渡・質入又は担保提供などに利用するなど第三者ねの占有の移転は一切出来ません。
これに違反してカードが他人に利用されたことにより生じる一切の債務については本規約を適用し、会員がすべての責任を負うものとします。
規定に違反して他人に貸しているときに悪用された場合、カード会社は面倒見ません、本人責任ですよという事です。
こういったトラブルがなくても普段から会員規約に違反している行為を繰り返しているという事がバレればカードの利用停止になることもあるんです。
業務では法人ETCカードを使う必要がある
法人ETCカードであれば使い回し出来ます。
複数の社用車が同時に稼働しているのであれば、必要な枚数を発行して使う事も出来ます。
業務で使う事を前提にしているので、そういう仕様になっているんです。
従業員ごとにETCカードをもたせれば、それぞれのカードの利用明細が出ますので、誰がどこのインターを使用していくら使ったかがすぐにわかり、管理が非常に楽になります。
領収書の整理などの必要がなくなり経理処理の効率アップにもなりますね。
法人ETCカードはクレジット審査が厳しい
会社の業務での使い勝手が良い仕様になっている法人ETCカードですが作る手順としてまずは法人向けクレジットカード(法人カード)に申し込まなくてはなりません。
この法人カードのクレジット審査が結構厳しいんです。
個人のクレジットカードが作れていても、法人カードのクレジット審査に落ちてしまう人は結構います。
扱う金額が大きくなる事、キャッシングで資金調達が出来てしまう事などカード会社からすると倒産のリスクのある会社に対してはクレジット審査を厳しくするしかないんですね。
ここでやっと本題です。
クレジット審査なしで作れる法人ETCカードがある
高速情報協同組合という中小企業や個人事業主のための農協のような組合があります。
そこではクレジット審査に通らずに法人カードを作れない会社、個人事業主のためにクレジット審査なしで作れる法人ETCカード(ETC専用カード)を発行しています。
出資金を払って組合に加入することで組合が支払い保証をしてくれて後払い方式のETCカードを使えるようになるんです。
(クレジットカードはなくETCカードのみ)
注意:クレジット審査はないが法人・個人事業主であると確認する審査はあり
必要書類を郵送する手間と初期費用として1.1080円掛かります。(カード種類によって多少変わります)
初期費用
・出資金1万円
・発行手数料540円
・年会費540円
この他に毎月の高速利用料の5%が請求書作成、信販会社への立替保証のために掛かります。
詳しくは↓
法人・個人事業主ではないけど高速情報協同組合の法人ETCカードが作りたいという人
家庭の主婦やサラリーマンの人でそれぞれの事情でクレジットカードが作れずにこの高速情報協同組合の法人ETCカードを作りたいという人もいるかもしれません。
旦那さんの送り迎えのため首都高を使わなくてはいけないけど、クレジットカードが作れないのでETCカードが作れなかったという奥さんは高速情報協同組合の法人ETCカードにいちるの望みをかけるかもしれません。
そんな人には裏技ですが、こちらの記事を参考にしてみてください。↓
追記
最近のクレジットカードは主婦の方でもつくりやすくなっていますね。
配偶者がいれば大丈夫ということみたいです。
なので「家事手伝い」だとダメということです。
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まとめ
ポイントは単にクレジットカードなんか嫌いだから作りたくないという理由でクレジット審査なしETCカードを探すのはやめた方がいいという事。
クレジットカードから簡単に申し込めるETCカードに比べるとクレジット審査なしETCカードを作るには手続きの手間と結構なお金がかかります。
色々な事情で、どうしてもクレジットカードが作れないという人にとっての選択肢だという事を理解してください。
以上「どうしても必要なんだという人のためのクレジット機能なしETCカード比較」という記事でした。
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