トラックドライバーさん、あなたの会社の自動車保険は任意保険、自家保険どちら?
トラックドライバーは重大な事故を起こすリスクを抱えて仕事をしています。
もし事故を起こしたとき、その補償をドライバー自身が負担する羽目になったらとんでもないですよね。
大手のトラック業者では経費削減のため保険会社の任意保険に入らずに社内にプールしてあるお金を事故の際の補償にあてる「自家保険」というやり方をしています。これはこれで充分に補償が出来るシステムではあるんです。
お金が足りずに保険料が工面出来ず任意保険に入っていない中小企業の場合はかなり深刻ですよね。あなたの会社は充分に補償が出来る保険に入っているでしょうか?
トラックドライバーにとって大事な大事な保険について調べてみました。
5分程度で読める記事です。最後までよろしくお願いします。
日本の物流を支えているのはトラックドライバー
日本の物流を支えているのは間違い無くトラックドライバーですよね。
しかしそこは深刻な人手不足の問題を抱えています。
コンビニ配送やネットショップの宅配便の記事でも書きましたがほんとに深刻なんです。
ネットで拡散されてテレビのワイドショーでも公開されていた宅配便のドライバーの動画を覚えていませんか?
度重なる再配達にキレてしまったドライバーが宅配の荷物を蹴飛ばしまくる動画です。
僕はあれを見て以来、荷物の届く日はなるべく家にいるようになりました。
うっかり留守にして不在通知が入っていた場合はすぐに連絡して在宅している時間を伝えるようにもなりました。
あの問題、少しは解消したような事をニュースでは言っていましたが現状どうなんでしょうね。
高齢者ドライバーが多くなっている
トラックドライバー業界の問題は人手不足だけでなく高齢化という問題もあります。
結局若い人が入ってこなくなったのでずっと現役でやっていた世代が年々高齢化していくのですね。
残念な事ですがトラックの事故のニュースでよく目にするのが60代のドライバーの多さです。
元々体力勝負の仕事なのに60代ではキツイだろうなあと思います。
ぼくも昔、巨大な物流センターでアルバイトをしていましたから大型トラックドライバーの仕事がどれだけ体力勝負なのか見てきました。
短い睡眠時間で長距離を走ってきて荷下ろしをして、すぐさま別の商品を満載して出て行く姿を見てきました。
60代になったら、それはそれで別の働き方にはなるのでしょうが体力勝負は変わらないと思います。
大型トラックドライバーにはどんなリスクがあるのか
大型トラックで事故を起こした場合、その損害は普通自動車とは比べものにならないのは容易に想像出来るでしょう。
大きな車体での事故は大きな損害が発生してしまいます。
そんなとき頼りになるのはやっぱり保険ですよね。
しかし事業で使われる大型トラックの保険は普通自動車の保険に比べるとかなり、かなり高額です。
場合によっては普通自動車のなんと10倍になることもあります。
高額なゆえに任意保険未加入というケースも聞きますよね。
トラックを扱う企業が加入しないといけない2つの保険
トラックを扱う企業が加入しないといけない保険は2つあります。
- 社会保険
- 自動車保険
社会保険
社会保険はドライバー本人を守る保険です。
事故を起こしたときの入院費、治療代のほか退職後の年金をカバーするものもあります。
一時期、高い保険料が払えず社会保険未加入の会社が増えて問題になっていました。
平成20年7月以降、事業許可の条件として社会保険等への加入を義務付けられた。
自動車保険
ドライバー本人を含め事故の被害者を守るのが自動車保険です。
自賠責保険
法律で加入することを義務付けられている保険。
一般の僕たちも車検のときに自賠責保険料を払いますよね。
これは自動車の運行で他人を死傷させた場合の人身事故による損害に支払われる保険です
任意保険
それぞれの意思で加入する自動車保険。各保険会社が出しているものです。
任意保険は、被害者だけでなく、自分や搭乗者の身体、さらには車両や器物まで補償されます。
大きな事故になると自賠責保険だけでカバーする事が出来なくなるため任意保険の加入は重要ですよね。
じつはトラックを使う多くの企業が任意保険に入っていないという現実
この重要な任意保険、じつはトラックを使う多くの企業が入っていません。なぜでしょうか。
業務使用の自動車保険は高くなる
車両の使用目的が業務用となると使用頻度、走行距離が多くなり事故にあうリスクも高くなります。
そのため、一般の任意自動車保険よりはかなり高額になってしまいます。
500台を超えるような車両を抱えている企業なら保険金はかるく1億円を超えてしまいます。
自家保険
大企業では任意自動車保険には入らず、自社のお金で事故の損害を補償しています。
保険は確率で左右される商品なので、個人の場合は万が一の場合に備えて加入しますよね。
しかし大企業で1000台、2000台と車両のある会社では事故を起こすのは確率でいうと常にごくわずかです。
そのため、全車両の任意自動車保険はやめて、事故の起きたときだけ自社のお金で損害を補償した方が安くつくのです。
それを自家保険というのです。
運送業大手のヤマト運輸や佐川急便などは任意保険には入っていません。
自家保険で対処しているのです。
保険料が払えない中小企業の場合
中小企業では保険料が払えないために任意保険にはいっていないケースが少なくないのです。
こういう企業の場合、事故の損害をドライバー自身が補償しなくてはならないところもあるようです。
トラックドライバーさんのブログを見ているとたまにありますね。
自家保険、事故にあった相手側からすると厄介
じつは被害にあった相手側から見ると自家保険は厄介だと聞きます。
保険会社の任意保険の場合は補償内容が最初からきっちり決まっていますから事故によって該当する補償がすぐに、おります。
しかし自家保険では保険会社ではなく、そのトラックを扱う企業が相手です。
すんなりと補償してもらえないこともあり、訴訟を起こさないと払って貰えないケースもあるんです。
参考記事
任意保険に入ってないとしたらドライバー自身が負担するようなことになっていないか確認が必要です。
個人で事業用の自動車任意保険に入るには
個人事業主の方は自分で事業用の自動車任意保険に入らなくてはいけませんよね。
一般向けの自動車任意保険ならネット保険だとすごく安くなっています。
ダイレクト型保険と呼ばれていて店舗を持たない分、保険料は安くなる。
しかし残念な事に事業用自動車保険に対応していない場合がほとんどです。
ネットから無料で見積もり依頼出来る代理店型の事業用自動車保険はひとつしか見つかりませんでした。
ネットから見積もり依頼出来る代理店型の事業用自動車保険
はたらくクルマの自動車保険
「はたらくクルマの自動車保険」は代理店型でもネットから申し込める任意保険ですね。申し込む方法はシンプルです。
- 「車検証を写メして送り、申し込みフォームに簡単なことだけ記入して送信」
- 折り返し連絡がくるのでそこから無料見積もり。
補償する会社は興亜損保ジャパンで超メジャーで安心、かつロードサービスも充実してます。
保険加入の証明書を即日で発行出来るというスグレ技も使えるポイントだと思います。
詳しくはこちらの記事で
まとめ
資本のある大手の「自家保険」は問題なく機能するものだと思います。
ただ事故の相手側からすると保険会社が相手ではなく、普通の企業なのでその対応に不安は残るでしょうね。
問題は充分に補償出来る保険に入っていない会社で事故のときドライバー自身が損害を負担する可能性がある会社です。
あなたの会社の自動車保険はどうですか。
もしチェッックしていなかったら速攻で確認してください。事故を起こしてからでは遅いです。
以上「トラックドライバーさん、あなたの会社の自動車保険は任意保険、自家保険どちら?」という記事でした。
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