車上荒しでETCカードを盗まれた、またはうっかり落としてしまった、そんなときどうする?
ETCカードをうっかり紛失してしまった、または車上荒しにあって車載機に挿しっぱなしにしておいたETCカードを盗まれてしまった。
こんなときは、まずカード発行会社と警察に届け出て盗難だったら盗難届けも出さなくてはいけません。
発行する会社によって対応は違うのですが大事なのは、すぐに届け出る事です。
不正利用防止のため、すぐに電話でカード停止を依頼、次に警察に届け出るという事をやってください。
今回はETCカードの紛失・盗難について解説します。
不正使用された分は補償される
発行会社によって違いはあるのですが、基本的に届け出をした時点からさかのぼって60日間は補償をしてくれるようです。
届け出はすぐに出すようにしてください。
失くしてから半年たってから届け出たとすると最初の4ヶ月間は補償されないという事になります。
さらに言うと半年ほっといた事は自己管理責任を問われて要注意ユーザーとして記録に残ることにもなります。
当然、別のクレジット審査にも影響するでしょう。
紛失・盗難に気付いたら、早急に届け出をしたほうがいいですね。
クレジットカード会社やETCカード発行をしている協同組合、これらは盗難保険に入っていますから、補償が効きます。
ただし「カード規約違反をしていなければ」という条件がつくんです。
名義人本人しか使えませんとなっているのに他人に貸していて盗まれたとか、カード規約違反をしていたらアウトです。
特殊な例では、後述しますがNEXCOの発行しているETCパーソナルカード、ETCコーポレートカードは規約によると補償されないようです。
落し物として出てきた場合
ETCカードをどこかで落としてしまったり置いてきてしまったりして失くした場合、警察に届け出をします。
運がよければ親切な人が交番に届けてくれている事もあり得ます。
お財布など大事なものを失くして茫然自失になっているとき、交番から「届いてますよ」なんて連絡がくると世の中捨てたもんじゃないと思います。
このようにしてカードが出てきた場合、落し物ですから拾得物のお礼を考えますよね。
いくらお礼をしたらいいのか
ETCカードの価値は再発行手数料、例えば1000円であればその金額になると思われます。
道路料金にならいくらでも使えるのでは?だから何十万かの価値があるかも?
それは違いますよ。カード名義人にとっては何十万かの価値はありますが、他の人が使ったら不正使用になるのでそこまでの価値はないと見なすべきです。
よく考えてみれば、そもそもETCカードの所有者はカード会社なんです。
カード名義人は貸与してもらっているだけです。
この落し物のお礼問題をカード会社に聞いてみると、拾主に連絡をしない方がいいと言われるそうです。
よけいなトラブルを避けるためのようですね。
前述の何十万かの価値があるかもと誤解していて、それ相応のお礼を要求されたりして問題になる事もあるからだそうですよ。
結局それでいいのかも知れませんね。
拾った人も100〜200円のお礼のために連絡を取り合ったりするのも手間になりますし、気にしないのではと思います。
なくした後、どこで使われたか調べる。
失くしてしまったETCカード、誰かに使われていないか気になります。
ETC利用照会サービスに登録していれば、失くしたETCカードがどこで使われたかはわかります。
ETC利用照会サービスに登録時に車両番号(車のナンバー)を設定して登録しますが、登録時にのみ必要な情報です。
登録が確認されたあとに別の車による走行記録を照会する事は可能です。
登録するときは自分の車で登録して、その後、別の車で登録したETCカードを使っても利用照会サービスは使えるという事なんです。
なので失くしたETCカードがどこで使われたかはETC利用照会サービスでわかります。
ETCパーソナルカード・ETCコーポレートカードの紛失
普通のクレジットカード会社で発行しているETCカードではなく、NEXCOで発行しているETCパーソナルカード・ETCコーポレートカードを紛失した場合、それぞれの連絡先の届け出をする必要があります。
ETCパーソナルカード事務局:TEL 044-870-7333
ETCコーポレートカードの場合はそれぞれの地域で分かれているのでこちらのpdfファイルで確認してください。
基本的に紛失・盗難の届け出をしてカードを停止してもらうのですが、規約によると
亡失のお届出の有無や亡失事由(紛失、盗難等)にかかわらず、カードの亡失により生じる一切の責任をお客さまに負っていただきます
となっていて、不正使用されてしまった場合の補償はないようです。厳しいですね。
ただETCコーポレートカードを協同組合経由で申し込んだ場合は協同組合が保険に入っているはずなので補償されると思いますが、これは確認してみます。
やっかいなのは自己管理責任
ETCカードを車載機に挿しっぱなしにしておいて盗まれた場合、使用者の過失(車載機に挿しっぱなしにしておいた点)とみなされて補償の対象外になります。
サービスエリアで車を離れ、休憩をしているあいだに車上荒しにあって車載機に挿しっぱなしにしておいたETCカードを盗まれた。
これは自己管理責任を問われます。
カード会社の規約によるとこういう事になるんですけど、それじゃどんどん使われてしまうじゃないですか。
クレジットカードだったら届け出をしてカードを停止してもらえば使えなくなりますけど、ETCカードは自己防止のためカードを停止してもETCゲートは開いてしまうでの使われ放題になってしまうんでしょうか。
ゲートのカメラで車種・ナンバーはわかりますけど捕まえてくれるんでしょうか。
ちょっとこのへんの問題はもっと調べてみます。
再発行の手続き
届け出をしてカード停止にしたあとは再発行の手続きをしなければいけません。
再発行の手続きをしたあとに失くしたカードが出てきても、それはもう使えませんのでハサミで切って捨てるようにと言われます。
この場合のカード停止というのは「一時停止」したわけではなく「再開」することは出来ないんです。
カード停止の処理が行われるとそのカードは二度と使えません。
新しいカードが発行されます。
記念にとっておくのはかまいませんが自己責任で。
万が一悪用される可能性がないとは言い切れませんので。
再発行には手数料がかかります。
一部のカードでは再発行手数料無料というのもありますが、ほとんどの場合、再発行手数料は取られますね。
再発行の手続きはそれぞれの会社で違うので注意してください。
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カード番号が新しくなる
前のカード番号は使えなくなるのETCマイレージサービスやETC利用照に登録していた場合は変更手続きが必要になりますね。
結構面倒くさいです。
ETCマイレージサービスの場合、変更手続きをすれば前のカードのポイントは引き継げます。
まとめ
ETCカードの場合、クレジットカードと違ってカード停止になっても盗まれたETCカードが使えてしまうのが気持ち悪いですね。
ただETCカードを積極的に悪用しようとする人間はいないんじゃないでしょうか。
定期便のトラックで毎日使ったとしたらすぐに捕まりそうですしね。
ただETCカードを失くした場合、手続きは色々面倒です。
すぐに届け出なくてはいけないし、再発行になったら番号が新しくなるのでETCマイレージサービスなどの変更手続きもしなければいけない。
車上荒しで持っていかれる事も少なくないようなので車を離れるときは車載機から抜いた方が無難なのかもしれません。
ETCカードの紛失・盗難には気を付けましょう!
以上「車上荒しでETCカードを盗まれた、またはうっかり落としてしまった、そんなときどうする?」という記事でした。
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