悲惨な事故につながる高速道路の落下物は年間36万件
今月(2017年10月)岡山県津山市の中国自動車道で落下物による悲惨な事故がありました。
落下したトラックのタイヤのせいで母娘2人が死亡してしまいました。
高速道路の落下物はこのような悲惨な事故につながってしまうんですね。
国土交通省はこのような落下物を発見したときは緊急ダイヤル#9910への通報を呼びかけています。
落下したトラックのタイヤに乗り上げたトレーラー
2017年10月、岡山県津山市の中国自動車道を母娘が乗る軽自動車が走っていたところ、前方に大きな落下物を発見した。
それは落下したトラックのタイヤで軽自動車はよけきれずに衝突してしまった。
幸い大きな事故にならず乗っていた母娘は車を出てガードレールの外に出て避難していた。
しかし、その落下物のタイヤに後続のトレーラーが乗り上げしまい運悪く、避難していた母娘のところへ突っ込んでしまった。
不幸にも母娘は亡くなってしまった。
娘さんの方が電話で通報している最中にトレーラーが突っ込んできたらしく、通話中に衝撃音がして切れてしまったそうだ。
首都高・阪神高速でも落下物はある
このような落下物は地方部の高速道路だけではなく、首都高・阪神高速などの都心の道路でもあるそうです。
平成28年度、首都高では2万6519件、阪神高速では約2万3千件の落下物がありました。
私自身は首都高で落下物に遭遇したことはないので、この数は驚きです。
唯一記憶にあるのがスキー帰りの関越道で前方の車のキャリアからスキー板が外れて、火花を散らしながら道路上を転がっていったことです。
思い出すだけでも恐ろしい記憶です。
NEXCO地方部の道路の落下物
NEXCO東日本とNEXCO中日本を合わせると平成27年度で落下物は約17万9500件になるそうです。
今回の母娘の事件があった中国道があるNEXCO西日本での落下物は28年度は約13万1千件に達しています。
物を積んで走る車両はほんとに注意をしなければいけないと思いました。
落下物の種類
高速道路の落下物は多種多用のものがあります。
プラスチックやビニールで出来たものの他、木材類、布類などがあり、特に多いのがタイヤなどの自動車部品。
布類で毛布などが多いと言われていますが、毛布ならぶつかってもどうという事はないと思ってしまいますが、タイヤが毛布巻き込んで事故につながることがあるのだそうです。
各地での落下物に起因する死亡事故
落下物による死亡事故というのは各地で起きています。
平成18年12月兵庫県西宮市の阪神高速神戸線
キャンピングカーのガソリンタンクに落下していた金属片が突き刺さってしまい、キャンピングカーは炎上。
乗っていた4人が死亡してしまう。
平成24年1月 熊本県八代市の九州自動車道のトンネル
落ちていた毛布を発見したトラックが避けようと車線変更したところに後続の観光バスが追突。
バスの添乗員が死亡してしまう。乗客は約20人が負傷してしまった。
平成26年11月 岩手県北上市の東北自動車道
重さ約3トンの鉄製の箱を積んでいた大型トラックから2個が落下した。
1個は後続の軽乗用車に衝突し、同乗の女性が死亡してしまった。
別の1個は高速道路の側壁を突き破って、約18メートル下にある阪神甲子園球場敷地内の切符売り場手前まで落下した。
幸いこの事故でのけが人はなかったが、球場関係者や近隣の住民にとっては恐怖だったろう。
現在、悲惨な事故につながる高速道路の落下物は各地の道路をまとめると年間36万件にものぼるそうです。
#9910への通報
国土交通省はこのような落下物を発見したときはドライバーらに緊急ダイヤル「#9910」への通報を呼びかけています。
平成17年12月から運用を開始した緊急ダイヤルは落下物の通報以外でも路面の陥没・崩壊といった道路損傷を見つけた場合での通報を受け付けている。
「#9910」に掛けて音声ガイドに従って落下物などの通報をすれば高速パトロール隊が現場に急行して対応に当たってくれる。
国土交通省の発表によると平成28年度のデータで24万4千件の通報があったそうです。
この緊急ダイヤル「#9910」への通報は年々増えてはいるのですが、110番、119番に比べるとまだまだ認知度が低いようです。
まとめ
大きなタイヤなどはもちろんですが、些細な落下物でも事故につながる可能性はあるようですね。
もし高速道路で落下物の発見をしたら、すぐにに緊急ダイヤル「#9910」への通報するのをみんなで心がけましょう。
物を積んで走るドライバーさんは積載物の落下防止に極力努めてほしいものです。
補足
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しかし黒ナンバーの営業車などではネットから簡単に申し込める任意保険はあまりないようです。
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以上「悲惨な事故につながる高速道路の落下物は年間36万件」という記事でした。
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