口座引き落とし日に残高不足だったらETCカードは使えない?プリペイド式のETCカードがあればいいのに
ETCカードの利用料金ってクレジットカードの利用料金と一緒に口座引き落としになります。
もし引き落とし日に口座残高が足りずに支払延滞になってしまったらクレジットカードは一旦止められてしまいます。
そうなったらETCカードも使えなくなるのではと心配しますよね。
「ETCのゲートが開かなかったらどうしよう!」悩みます。
そんな時、プリペイド式のETCカードがあったら、口座の残高を気にしなくてもいいと思うかもしれません。
結論から言うとクレジットカードが止められてしまってもETCカードは使えますし、プリペイド式のETCカードというものはありません。
こんな状態で何故ETCカードは使えるのか、何故プリペイド式のETCカードはないのか、解説していきます。
引き落とし口座が残高不足でもETCカードは使える
クレジットカードの引き落とし日にうっかり口座にお金を無いのを忘れてしまう事はあると思います。
気がつかずにそのまま放置してハガキでコンビニなどでも使える払込票が送られてきてやっと気が付くという経験はわたしもあります。
その間クレジットカードは一旦利用停止になっていると思いますが、ETCカードはどうなんだと気になります。
前説の文でも書きましたが、クレジットカードが一旦利用停止になっていてもETCカードは問題なく使えます。
これは急にETCカードを利用停止にして、その事が原因で料金所ゲートでの事故につながるのを防ぐためです。
道路会社としてはクレジットカードの状態でどうであろうと単純にETC利用料金をカード会社に請求するだけです。
カード会社もそのETC利用料金を来月分の請求にまわすだけです。
今月の不足分をコンビニなどでも使える払込票で支払えば、クレジットカードも復活しますし、来月分からはちゃんと引き落とし出来るように用意しておけば一件落着です。
クレジットカードは残高不足になったらすぐに利用停止になるのにETCは事故防止のためにすぐには停止にはならないわけですね。
これは電気・ガス・水道料金などを同じ感覚です。
一回引き落としが出来なくてもすぐには止まらないという事です。
残高不足をくり返したら
残高不足になってもなんらかの方法で遅れて支払う事が出来れば問題ないのですが、これを何回もやらかしてしまうと、カードを解約されてしまいクレジットカード、ETCカード、ともに使えなくなってしまいます。
クレジットカードが使えなくなってしまうのも悲しいですが仕事で高速道路を使う必要がある人などはETCカードが作れなくなるのは痛いですよね。
そういう人たちがよく言うのが「プリペイド式のETCカードがあればいいのに。」という事です。
しかしプリペイド式のETCカードというものはありません。
なぜプリペイド式のETCカードはないのか
ETCカードは基本、口座引き落としの支払方式しかありません。
なぜプリペイド式にしないのかというとこれも事故防止のためです。
ETCゲートを通過する時になってプリペイドの残高不足がわかり急にゲートが開かないとなると、その事が原因で事故につながるかもしれないからです。
ETCカードの使い方が「車を一旦とめカードを読み取り機にかざす」などであればプリペイド式もあったかもしれませんが、現状はETCゲートを車載機を積んだ車が停止せずに通過する無線走行なので後払いの口座引き落としになるわけです。
「プリペイド式のETCカードがあればいいのに。」と言っている人たちの大きな理由はなんらかの事情でクレジットカードが作れなくなって、それに付帯するETCカードが作れなくて困っているからです。
でもクレジットカードを作らなくても口座引き落としのETCカードは作れるんですよ。
口座引き落としのETCカードはクレジットカードがなくても作れる
クレジットカード作成なして口座引き落としのETCカードを作る方法は三つあります。
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードはNEXCO道路会社が発行している口座引き落としのETCカードです。
保証金という名目でNEXCO道路会社にお金を預ける(デポジット)ことで後払い式の口座引き落としのETCカードが作れます。
この保証金をプリペイドのチャージのように誤解している人がいますが、預けた保証金を担保にETCカードが使えるというしくみです。
このETCパーソナルカードの大きな特徴は誰でも作れるところです
個人でも法人でもクレジットカード会社と問題を起こしてブラックリストに載ってしまっている人も問題なく作れます。
預けた保証金を担保にするので本人の信用度は問題ないのです。
デメリットは保証金が高額な事ですが選択肢が残されていない人にとっては救いでしょう。
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ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードもNEXCO道路会社が発行している口座引き落としのETCカードです。
このカードは主に高速道路を頻繁に使う事業者用のETCカードです。
高速道路の利用料が多い場合にその利用料によって大きくなる割引が付いています。
利用料が少ない一般の方には縁のないETCカードです。
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協同組合の法人ETCカード
こちらも事業者用のETCカードです。
主に会社の信用度の問題でクレジットカード会社の法人カードの審査に通らなくてETCカードが作れなかった法人・個人事業主向けのカードです。
協同組合に加入して組合員になる事によって組合の信用力を使い口座引き落としのETCカードが作れるようになります。
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まとめ
ETCカードは引き落とし口座が残高不足でも使うことが出来ます。
でもそれは払わなくてもいいわけではありません。
確実にカード会社からは使った分の請求は来ますから払わなければあなたの債務はどんどん増えるだけです。
どこかにプリペイド式のETCカードがあるんじゃないかと期待したあなた。
残念ながらETCカードは口座引き落としの支払方式しかありません。
個人であればETCパーソナルカード、法人・個人事業主であれば協同組合の法人ETCカードを検討してみてください。
個人でも協同組合の法人ETCカードを作れる裏技を紹介した記事もありますのでよかったら参考にしてみてください。
↓参考記事
以上「口座引き落とし日に残高不足だったらETCカードは使えない?プリペイド式のETCカードがあればいいのに」という記事でした。
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