一人親方のトラックドライバーとして独立するなら経費削減も考えないと

高速道路を走っている派手な飾り付けの大型トラック。
昭和世代の人間なら「トラック野郎」という言い方がしっくりくるはずですよね。

彼らはほとんど会社に所属しないで一人で自営するトラックドライバーです。
個人事業主である彼らは「一人親方」という呼び名が似合います。

会社に所属しているトラックドライバーさんでも独立を視野に入れて仕事をしている人は少なくありません。
トラックドライバーとして独立するためには何を用意すれば、何に気をつければいいのか、気になりますよね。
そんな方に向けて一人親方の「トラック野郎」になるための情報を解説していきます。
(冒頭画像引用元:→instagram.com/kakugarimaru33)

一人親方のトラックドライバーとはどんな仕事

一人親方は個人事業主

何年か運送会社でトラックドライバーとして仕事をして、そのうち仕事を貰えるお得意さんが出来てきて独立する。一人親方になる経緯はだいたいこんな感じだと思います。

一人親方になれば当然一労働者ではなく個人事業主です。
一国一城のあるじとして自由に仕事が出来る反面、全部自分で責任を負う事にもなりますね。

一人親方の収入は

個人で開業(独立)すると会社に所属していて貰う給料の2倍〜3倍になります。
しかしその分経費がすごくかかるので実質はそれほどかわらない場合もあるんです。

労働者としての毎月の給料が保証されなくなりますが、自分の頑張り、運によってはかなり稼げるようにはなるわけです。
(一人親方は労働者ではなく経営者)

大型・長距離の方が収入はいい

軽貨物、中型、大型とありますがやはり大型で長距離の方が多く稼げます。

車両の持ち込みも収入は多くなりますが、車両本体の費用、ガソリン代、駐車場などの維持費、全部自分持ちになります。

大型トラックだと必要になるスキル

必要になるスキルとして大型クラックを運転する技術は当然ですが、荷物積み下ろしのためのフォークリフト操作や自身の体力が必要になりますね。

長距離運転の体調管理も必須です。

一人親方として独立するのに必要な事

独立してトラックドライバーとして仕事をしていくにはいくつかの必要な事があります。

運送業は緑ナンバーが必要だが

緑ナンバー取得

軽自動車の貨物営業ナンバーは黒ナンバー。これは1台からでも取得出来ます。

しかしトラックの貨物営業ナンバーは緑ナンバー、これを取得するには一般貨物自動車運送事業の申請をして許可を得なければいけなのですが条件が結構厳しいんです。

●一般貨物自動車運送事業の許可要件

営業所ごとに車両を5台以上揃えること。

運行管理者1人とドライバー5人の最低でも6名の人員が必要。

つまりトラック一台では緑ナンバーはとれないという事です。

受注する仕事量が増えて車両持ち込みで来てくれる人が自分を含め6人になったらやっと緑ナンバー取得が出来るのです。

●例外
霊きゅう車、一般廃棄物運送、島しょ(他の地域と橋梁による連絡が不可能なもの。)の地域における事業の場合には1台でも緑ナンバーの取得が可能。

白ナンバーでの仕事

原則、白ナンバーでは物を運んだ対価として運賃を得る事は出来ません。

建設現場で砂利などを運んでいる白ナンバーダンプは自分で砂利を購入、それを販売するという形をとっています。ものを運ぶ運賃ではなく仕入れた商品を売っているという形。

●もう一つの例
港で陸揚げされたコンテナをドライバーが自分で購入。そのコンテナが欲しいという人のところまで運んでいって売る。
あくまでも自分で買ったものを運んでいるだけなので白ナンバーでも何も問題がない。

ナンバー貸し

自分で緑ナンバーがとれない場合、元いた運送会社から緑ナンバーの名義だけ借りて営業するという方法がありますが、これは基本的には法律違反です。

自分のトラックで独立

車両を持ち込んで仕事を請ける。
トラック持ち込みで請ける仕事の方が当然収入はよくなります。

新しい車両を購入するのは大変

しかしトラックを購入するにはかなりのお金が必要です。
新車じゃなくても高年式の中古車はいい値段しますから。

人脈を作っておかなければいけない

個人事業主になるのですから、営業も自分で出来ないといけません。

運送会社に籍を置いているあいだにお得意先を見つける努力をしておきましょ。

運送業界・建設業界を問わずパイプを作っておきましょう。

 

かかる経費

独立して一人親方としてやっていくのにかかる費用は主に次のようなものです。

車両費 ガソリン代、修理代、整備代、車検代など
旅費交通費 駐車場代、有料道路代など
損害保険料 自動車保険や各種賠償責任保険、自賠責など
租税公課 自動車税・自動車取得税や重量税など

 

車両に関する費用

車両本体、ガソリン代、修理代、整備代、車検代など。

大型トラックは一台1,000万から1,500万はします。
月賦が月20万〜30万。
中古でも高年式を探せば1000万円くらいしてしまいます。

資金の借り入れは地元の商工会などに相談するのがいい

トラックの購入のためにローンを組むなら地元の商工会に相談してみるのがいいと思います。銀行ではなかなか貸してもらえません。

事業のために借入をした場合は、利息と併せて返済していきますが、事業の必要経費となるのは利息部分のみで、元本の返済は必要経費になりません。

車両の取得費用(購入費用)は現金でもローンでも減価償却にするので一緒だが、ローンの場合、金利分は毎年の必要経費に出来る。

燃料は石油元売り系クレジットカードで

燃料(軽油)が1ヶ月当たり目安として30万程度。

割引で購入出来る石油元売り系クレジットカード払いにしましょう。

ENEOSカード

駐車場代、高速代

駐車場代は普通車の2〜3倍はかかりますね。
さらに大型車を停められる駐車場自体が多くありません。

高速代(ETC利用料金)も独立すると自分で払わなくてはいけませんね。

経費削減の一環として割引率の高い事業用のETCカードの利用はマストです。

事業者用のETCカードと言えばETCコーポレートカードです。
通常のETCカードよりも割引率が高く通常のETCカードでは割引がない首都高・阪神高速でもETC割引があります。

任意自動車保険

今の時代、自動車保険はネットから簡単に申し込めるのが常識になりました。

でも黒ナンバー、緑ナンバーの営業車用自動車保険はネットではほとんど扱われていません。相変わらず店舗に出かけて申し込むのが一般的です。

しかしこちらの営業車用自動車保険は免許証、車検を写メして送るだけで申し込みは出来てしまいます。見積もり無料なので試して見る価値はあると思います。

税金関係

トラックの所有者には納税の義務がありローンで払っている最中は一時的にディーラーなどが所有者になっているが、その場合は使用者(ドライバー)に納税の義務があります。

納税額トラックの用途・総排気量・最大積載量・乗車定員などによって違ってきます。

営業用(緑ナンバー)と自家用(白ナンバー)では営業用の自動車税が方が安くなります。

●7トン超8トン以下の車両の場合

営業用 自家用
29,500円 40,500円

個人事業主としての確定申告

一人親方イコール個人事業主なので会社に属してたときと違って毎年確定申告をしなければいけません。

経費の計算などスッキリとシンプルにしたいのならクレジットカード払いをおすすめします。

経費をクレジットカードで払っておけば、毎月の利用明細から仕訳をする事が出来る

確定申告をするために経費の帳簿をつける(仕訳をする)事が必要になりますが、クレジットカードで払っておけば毎月の利用明細を元に帳簿をつける事が出来て経理処理がシンプルになりますよ。

いちいち領収書を元に計算しなくてもいいのですよ。

クレジットカードはプライベート用と仕事用を別々にする

せっかくクレジットカードで仕事の経費を払うならプライベートとは別に仕事専用のクレジットカードを作ってそれで払った方がいいです。

プライベートで使っているカードで仕事の経費を払ってしまうと、後から経費を計算するときに仕事で使った分、プライベートで使った分を判断しながら計算しなければいけなくなります。

仕事専用のカードを作っておけば「お金の流れ」がスッキリします。

法人カード

一般の個人向けクレジットカードとは別に法人カード(法人向けクレジットカード)というものがあって事業に使いやすいように便利に出来ています。

一人親方であれば個人事業主なので個人事業主向け法人カードというものがあるのでそれがいいでしょう。

法人カードじゃなくてもプライベートとは別のクレジットカードを作っておけば基本的には十分です。

「楽天カード」などの永年年会費無料のような作りやすいカードで大丈夫です。
ENEOSでの給油がポイント2倍!になる楽天カード

 

一人親方で独立メリット・デメリット

独立するために必要な事や、かかる経費を考えて一人親方として独立するトラックドライバー のメリット・デメリットをみていきましょう。

メリット

収入

個人で開業(独立)してクルマ持ち込みで仕事をすると会社に所属していて貰う給料の2倍〜3倍になります。

一国一城のあるじ

人に気を使う事なくのびのびと仕事をする事が出来ます。

デメリット

かかる経費はすべて自分持ち

トラックのローン支払いやメンテナンス維などの持費。
燃料費、高速代、駐車料金、すべて自分持ち。

一人では緑ナンバーはとれない

一人親方では緑ナンバーはとれない。
白ナンバーでは公共事業は請られない。

運送会社などに所属しているときは何も気にせず緑ナンバーの車に乗っているわけですが、いざ自分で取得しようとするとなかなかハードルが高い。

白ナンバーでも仕事が出来なくはないが公共事業などの仕事を取る事は出来ない。

安定した収入を維持するのは難しい

業界のパイプを作ってから独立しないと仕事を取り続けるのは難しい。

まとめ

一人親方の「トラック野郎」には憧れてしまいますが、ネットでは独立して個人事業主としてドライバーを始めることには賛否両論がありますね。

「おれもその年で独立した。苦労はするがやりがいはある。」
「なめてます。どれだけ経費がかかると思っているんですか。会社にいる時の2〜3倍くらい稼げるようでないと独立する意味はないと思います。」
どうなんでしょうね。
ぼくには一人親方の「トラック野郎」は魅力的です。


以上「一人親方のトラックドライバーとして独立するなら経費削減も考えないと」という記事でした。
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