緑ナンバー黒ナンバーの自動車任意保険の見積もりをネットで比較したい
最近の自動車任意保険はインターネットからの申し込みが普及しています。
たしかにネットからだと安く保険に入れるし、比較サイトで複数の保険会社の見積もりを比較することも出来ますね
ただ困るのは緑ナンバーや黒ナンバーなどのトラック、営業車の保険だとネットから申し込めるところがほとんどない事。
比較サイトで「事業用」として検索してみても、緑ナンバー、黒ナンバーは扱ってない保険会社ばかりです。
実際、緑ナンバー、黒ナンバーの自動車任意保険をネットから見つけるのは大変なんです。
ドライバーさんのブログなどでも事業用の自動車任意保険をネットで見つける方法を書いている人はほとんどいません。
今回の記事では探してみるとなかなか見つからないネットで申し込める緑ナンバー、黒ナンバーの自動車任意保険について解説していきます。
おさらい 黒ナンバーとは
一応黒ナンバーについておさらいしてみます。
「知ってるよ!」という方は飛ばしてください。
軽自動車のナンバーの色は2種類、黄色と黒。
黄色は自家用車。
黒は営業車。
宅配業者の軽自動車は黒ナンバーになっていますね。
営業に使う車は黒ナンバーで登録する必要があるのです。
黒ナンバーによる軽貨物運送業の経費
ガソリン代
毎日かかるガソリン代は経費の中でも大きい出費ですよね。
ガソリン代を安くするには割引率が高くなるガソリンカードを作るといいと思います。
(ここで言うガソリンカード とは石油元売系の会社(エネオス・出光など)がカード会社と提携して発行しているクレジットカードのことです)
ただし従業員に渡して使える給油専用カードを作るには法人向けのガソリンカードが必要になります。
従業員に渡して使える給油専用カードは引き落とし先が会社の口座になっていないと都合が悪いですよね。
法人会社の口座を引き落とし先に出来るのは一般のカードではでめで法人向けのカードになるんです。
法人向けのガソリンカード(クレジットカード)を作れば従業員に渡して使える給油専用カードやETCカードを必要な枚数作る事が出来るのです。
ただし法人向けとなると扱う金額が大きくなるのでその分クレジット審査は厳しくなります。
そうなると審査に落ちてしまう、会社・個人事業主が出てきます。
そういう人はどうするか?
協同組合の法人ガソリンカード を作りましょう。
協同組合は信用力の少ない中小企業・個人事業主が集まってお互いを助け合うために設立されています。
協同組合では従業員に渡して使える会社口引き落としの給油専用カードやETCカードを親カードであるクレジットカードを作る事なしに発行する事が出来ます。
クレジットカードを作らないので当然カード会社によるクレジット審査はありません。
組合に加入する事によって組合が支払い保証をしてくれて後払いである給油専用カードやETCカードを使えるのです。
駐車場代
駐車場代は都心であれば結構な値段がします。
事業に使うわけですから当然経費に計上できます。さらに住んでいる家の家賃も経費に計上出来て目安として家賃の3割程度を経費に組み込む事が出来ます。
通信費
営業・顧客との連絡で電話代、インターネットプロバイダー代が必要です。
格安の通信業者がいくつも出てきた事でだいぶ安くなりました。
電話代もカケホーダイプランなど昔よりも安く使えるようになっています。
相手型も対応出来るのであればLINEを使った通信手段が一番安く済みますね。
車両保険・貨物保険
委託の仕事が多い黒ナンバーの軽貨物輸送の場合、事故などの時、委託先の企業から保障されることはまずありません。
そのためある程度は手厚い任意保険にしておく必要があります。
黒ナンバーの任意車両保険は高いです。普通の自動車保険の2〜3倍ほどしますが確定申告では経費として申告出来るものです。
貨物保険は元請け先で入ると自分で入るよりも安く出来ます。
黒ナンバーの任意保険が高い理由
- 事業用の車は事故にあうリスクが高い
- 年齢条件などの特約を付けたり等級の引き継ぎが出来ない
- 黒ナンバーの任意保険を扱っている保険会社が少ない
営業に使う黒ナンバーは自家用の黄色ナンバーに比べると仕事で毎日使うのですから走行距離も長くなります。
その分、事故にあうリスクも高くなり、結果、任意保険料は高くなってしまうのです。
自家用車(黄色ナンバー)であれば年齢条件などの特約を付けたり等級の引き継ぎをすることで保険料を安く抑える事が出来るのですが事業用のクルマはそうはいきません。
一般用の自動車保険を扱っている会社はたくさんあります。そのため各社が価格競争をして安くなっていきます。一方、黒ナンバーの任意保険を扱っている保険会社は少ないんです。価格競争は起きません。
さらにいうと近年ネット保険が台頭してきてどんどん価格の安い保険商品が出てきていますが、黒ナンバーの任意保険をネットで販売している会社はほとんどないんです。
これらの理由から最低でも黄色ナンバーの2倍近い(保険会社によって違います)保険料になってしまうのです。
任意保険料を安くする方法
どうしても高くなる黒ナンバーの任意保険ですが、ちょっとでも安くしたいですよね。
安くする方法は次のようなものがあります。
フリート契約にする
所有しているクルマが10台以上になると保険はフリート保険になります。
フリート契約とは一台ごとの契約ではなく契約者ごとの契約です。
ノンフリート(一台ごとの契約)だと最大でも63%(20等級の場合)の割引ですがフリーとになると70〜80%の割引になります。
また、すでにフリート契約している人でも保険の見直しをすると安くなる可能性がありますよ。
フリート用には原付を入れてカウントしても成立します。

9台しかないからダメか〜と思ってました。
いえいえ原付が一台あれば10台にカウント出来るのです。
ミニフリート契約にする
10台に届かなくてフリート契約に出来ない場合はミニフリート契約にすると保険料を安く出来ます。
フリート契約よりも割引率は落ちますがミニフリートにすれば「ノンフリート多数割」が適用になるからです。
紙の証券ではなくオンラインでPDFで発行してもらうと若干安くなります。
また急ぎで必要書類が必要な場合もPDFで発行してもらうと早いです。
ネットからだと安く保険に入れるのはなぜ?
次になんでネットからだと安く保険に入れるのかをちょっとおさらいします。
代理店型とダイレクト型
まず保険の申し込み方法として代理店型とダイレクト型があるのを押さえておいてください。
代理店型
従来の自動車任意保険を扱っていたのは保険代理店という仲介業者でした。
保険代理店とはカーディーラー(自動車販売店)など、たとえば東京カローラ町田店で、東京海上など保険会社の自動車任意保険を受け付けていて車を購入するお客さんに提供するというスタイルです。
中古車屋さんやオードバックスなどのカーショップも自動車任意保険を受け付けていますよね。
東京海上などの保険会社とお客さんの間にワンクッション代理店が入って保険の販売をするというものです。
保険会社からすると自分のところで店舗を出さずにカーディーラー・中古車屋さん・カーショップなどで幅広く売ってもらうというメリットがありました。
ダイレクト型
ところが近年、インターネット販売が普及してきて、ネットでいろいろな物が売れるようになってきました。
ネットだけで販売する生命保険の登場からお店ではなくインターネットから申し込める保険が普及してきました。
自動車任意保険もその流れで各保険会社が自分のサイトを立ち上げて、そこで直接お客さんに保険を売るようになっていったのです。
あいだに代理店(仲介業者)をおかずお客さんとダイレクトにやりとりをするのでダイレクト型保険と呼ばれるようになったのです。
ダイレクト型は安い
仲介業者を通さない分、ダイレクト型はコストが低くなります。
さらにインターネット販売の多くは申し込みフォームに記入して送信するというシステムなので人件費が大幅に削減されます。
電話でのやり取りがあるとその分人件費がかかりますよね。
こういった事からダイレクト型保険は代理店型保険に比べて安く契約出来るのです。
しかし法人契約の自動車任意保険のダイレクト型はほとんどない
ダイレクト型保険は代理店型保険に比べて安いので人気なんですが困った事に緑ナンバー、黒ナンバーでダンプ、トラックなどの保険を扱っているところはほとんどないんですよ。
ダイレクト型で法人契約出来る会社
ダイレクト型で法人契約出来るのはこの3社ですが、いずれも緑ナンバー、黒ナンバーは扱っていません。
チューリッ保険
タクシー、1や8ナンバー、ダンプやクレーン車などは契約ができない。
あくまでも自家用車程度の自動車限定で営業用自動車、バスやタクシーや運送会社の貨物自動車などは扱っていないんです。
契約台数5台までのノンフリート契約に限定されています。
6台以上の契約の場合は個人法人関係なく契約の対象外。
セコム損保
1台の保有台数の方のみ。
多数所有している人はセコム損保のダイレクト型ではなく代理店型となります。
自家用乗用車のみなので緑ナンバーや黒ナンバーの軽貨物は契約できません。
赤帽のような個人事業主なら1台でいいでしょうが黒ナンバーの軽貨物はだめですね。
ソニー損保
緑ナンバーや黒ナンバー、配送業などの車では契約出来ない。
あくまでも白ナンバーを使用している法人会社のみの自動車保険です。
ロードサービスは法人契約の場合ソニー損保では利用はできません。
一括見積もり比較サイトで探す?
あなたの会社で使う社用車が白ナンバーなら自動車保険の一括見積もりサイトで探せば見つかると思います。
保険会社ごとに見積もりをしていくのは面倒ですよね。
そういった場合は一括見積もりサイトで探しましょう。
条件を入力して検索すれば複数の保険会社の見積もりが出てきますので簡単に比較する事ができます。
見積もり結果はメールで受け取る事も出来るし、後日各保険会社から見積もりのハガキが届きます。
後からうるさく勧誘される事はないので安心ですよ。
保険スクエアbang!
画像引用元:https://www.bang.co.jp
「同じ保証内容で保険料が半額」なんて事もあります。
インズウェブ
画像引用元:https://www.insweb.co.jp
最安値の自動車保険を探しましょう。
これらの見積もりサイトは複数の保険会社の見積もりを比較する事が出来てすごく便利なんですが、結局、緑ナンバーや黒ナンバーを扱っている保険会社はほとんどないので見つからないと思います。
トラックドライバーさんのブログを丹念に調べていっても緑ナンバーや黒ナンバーを扱っている保険会社をネットで探せる情報は見つかりません。
法人契約は個人の自動車保険のようにネットから簡単に決められない?
緑ナンバーや黒ナンバーを扱っている保険会社はネットから見つけるのは大変なんですが、専門家のこういった意見があります。
法人契約は個人契約と比べて金額も大きく補償範囲・内容とも事業内容に則したものにしなければならないですし、とても慎重に判断しなければいけないものです。
それを電話一本で決めてしまうのはどうかと思います。
私個人の見解からすれば、法人契約はやはり信頼できる代理店を選んでFace to faceで決定すべきだと思います。
引用元:http://www.mag2market.com
「電話一本で決めてしまう」これは代理店に電話して契約をする事を言っているのですが、法人契約はネットどころか電話で決めるのもよくない、代理店まで足を運んでいろいろ検討してから契約すべきだ、という意見です。
たしかに事業用の保険はそれぞれの会社の事情にあったものを検討して選ぶ必要はあると思います。
結論として緑ナンバーや黒ナンバーの自動車任意保険は代理店から申し込む
結局、緑ナンバー、黒ナンバーの保険は代理店に申し込んで契約するしかなさそうですが、ネットで申し込める保険とは違い手間と時間がかかってしまうと心配になりますよね。
でも、そうでもないんです。
ネットから代理店に見積もり依頼をする事は出来る
代理店でもネットから申し込めるところはあるんです。
- 「車検証を写メして送り、申し込みフォームに簡単なことだけ記入して送信」
- 折り返し連絡がくるのでそこから無料見積もり。
こんな簡単な手続きで申し込めるのは「株式会社未来」が扱っている「はたらくクルマの自動車保険」。
扱っている会社「株式会社未来」は聞いたことないでしょうが保険会社自体は興亜損保ジャパンで超メジャー。
ロードサービス
事業で使うので車のトラブルにあう確立も高くなりますよね。
- うっかりやってしまう鍵の閉じ込み
- 予期せずバッテリーが上がってしまう
- パンク時のタイヤ交換
- ガス欠
- レッカー移動や牽引
これらのトラブルに対応するロードサービスも充実した内容になっています。
保険証の即日発行
必要ならば保険加入の証明書が即日発行されます。
これは代理店型でしか出来ない、ダイレクト型ではやっていないサービスですね。
↓詳しくは
緑ナンバー、黒ナンバーの自動車任意保険の比較 まとめ
結論です。「緑ナンバー、黒ナンバーの自動車任意保険の見積もりをネットで比較したい」に対する答えは
「現状では緑ナンバー、黒ナンバーの自動車任意保険の見積もりをネットで比較する事は出来ない(難しい)」という事になります。
- ダイレクト型保険は安くていいのだが、タクシーなど緑ナンバー、軽貨物の黒ナンバーなどを受け付けているダイレクト型は現状では見当たらない。
- なので自動車保険の一括見積もりサイトで検索しても白ナンバー限定のものになってしまう。
- 結論は代理店型を選ぶしかない。
- 代理店型でもネットで申し込めるものはある。
「車検証を写メして送り、申し込みフォームに簡単なことだけ記入して送信」で見積もり依頼をする事が出来る。
各保険会社が緑ナンバー、黒ナンバーをネットのダイレクト型で扱っていないのはそれなりの理由があるからでしょう。
仕事で使うクルマの保険はネット申し込みだけで簡単に決められないものではないという事なんだと思いました。
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以上「緑ナンバー黒ナンバーの自動車任意保険の見積もりをネットで比較したい」という記事でした。
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