ETC走行と現金走行の差別化がすすむのはなぜ?
阪神高速は2017年6月の料金改定で首都高と同じように現金走行車での利用がかなり損になる仕様に変更されます。
今回は、このようにETC走行と現金走行の差別化がすすむことについて解説します。
国土交通省は料金徴収コストを下げたい
現金走行車はETC走行車と比べると料金徴収コストが5倍ほどかかります。
現金で支払えば、当然料金ゲートには係員がいる必要が出てきて人件費がかかります。
料金徴収コストを下げるにはETCカードによる料金ゲートの自動通過はとても効率的なんですね。
料金徴収コストを下げるため国土交通省はETCを普及させていきたいのです。
ETC割引
現状ではETCカードを使用することによってETC割引が受けられます。
しかし、車載機を搭載していない車で料金所に行きETCカードを係員に手渡しで料金を支払った場合、ETC割引は受けられません。
料金徴収コストがETCカードなしと同じになってしまうためETC割引をしてもらえないんです。
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同じ理由でETCマイレージも適用になりません。
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首都高・阪神高速
2016年4月の首都高に続いて2017年6月、阪神高速でも料金の改定が実施されます。
ETC走行車は距離に応じた料金なんですが、現金走行車はいつでも上限1300円固定になってしまいます。
これも料金徴収コストを下げるための誘導策なんです。
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ETC普及のネックになっているのはクレジットカード
問題はETCをつくるのにはクレジットカードが必要だということ。
クレジットカードが作れずにETCカードが作れない人は一定数いて、破産、債務整理などクレジットカードが作れなければ当然ETCカードも作れない
こういう人たちが将来減っていくという見方は誰もしていない。
クレジットカードが作れずにETCカードが作れないという現実がETCの普及を妨げているんだろうなと思います。
クレジット機能なしのETCカードもある
クレジットカードを作らなくても持てるETCカードというのは実はあるんです。
- ETCパーソナルカード
- 協同組合の法人ETCカード
ETCパーソナルカードはほんとに誰でも作れます。
クレジットカードの属性がブラックであろうが債務整理(自己破産)をしていようが問題なく作れます。
高額の保証金を積んで使用するので、たとえるならどこへいっても借金出来ない人が「闇金ウシジマくん」のところへ行って高額の利息でお金を借りるのに似てます。
最後の手段だと言えますね。
協同組合の法人ETCカード
高速情報協同組合が発行している法人・個人事業主限定の法人ETCカードです。
出資金1万円を出して組合員になることが条件ですので、業務で使うために初期コストはしかたがないという判断をする人向けですね。
このようにクレジットカードなしでETCカードを作ろうと思うとお金と手間がかかってしまうのが現状です。
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まとめ
昔は電車の改札にはそれぞれ係員がいてハサミのようなもので切符にパンチ(穴)を開けてもらって通過するというシステムだったんですよ。
今の電子マネーを使うやり方からすると人件費も時間もかかるシステムだったな〜としみじみ思います。
ETC2.0も出てきて、車の場合もどんどんその方向へ進んでいくんでしょうが、クレジットカードの問題があるので、ETC走行と現金走行の差別化をすすめていくだけではETCの普及はいまいち進まない気はします。
以上「ETC走行と現金走行の差別化がすすむのはなぜ?」という記事でした。
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