ETCカードの選び方を紹介しているサイトに疑問を感じませんか?
ETCカードを紹介しているサイトはたくさんありますが、なんかちょっと変だなぁと思った事ありませんか?
「おすすめのETCカードは◯◯!」っていう感じの紹介が多いんですけど、そんなに色々なETCカードがあるの?って思っちゃいます。
実はETCカード自体にほとんど違いはないんです。その事について解説してみようと思います。
要はクレジットカードを申し込めって言われている訳で
おすすめのETCカード:JCB一般カード
などと紹介しているところが多いですよね。
これって単にETCカードが追加で作れるクレジットカードを紹介しているだけじゃないの?と思いませんか。
その通りなんです!個人で普通に使う場合はおすすめのETCカードは「特にはない」と言っていいと思います。
クレジットカードから追加で発行するETCカードはそれ自体の機能はどれも同じだからです。
親カード→追加で発行されるクレジット機能なしのETC専用カード
こういった関係ですね。
ETC専用カードは親カードと違ってクレジット機能はありません。ETC車載機に突っ込んで道路料金の支払いだけに使えるカードです。(例外あり※)
ETC割引についても、どのカードを使っても同じ割引を受けられます。
なので比較するポイントは、
ETCカード自体の
・発行料
・年会費
ぐらいじゃないですかね。
これは親カードとは別にETCカードに対しての発行料、年会費がかかる場合があるからです。
初めてETCカードを作る人
初めてETCカードを使ってみようとする人の手順を考えてみましょう。
ETC車載機
カード入手後でもいいですが、まずはETC車載機が必要ですね。
車載機がなくてもETCカードは使える、つまり料金所で係員の人にカードを手渡して支払いをする事は出来ます。
でもこれだとETC割引は受けられません。(特別な理由がある場合以外はやらないでしょうけど)
車を買うときにカーショップで付けてもらうか、自分でカー用品の店で探して付けるかですが、どちらにしても車検証を提示してセットアップをしてもらう必要があります。
個別の識別番号で登録する事が必要なんですね。
勝手に別の車に付け替えるのは違反行為です。料金所の監視カメラでわかってしまいますよ。
小型車で登録した車載機を大型車に付け替えて小型車の道路料金で使おうとしたケースがあるそうです。
レンタカーで使えるの?
使えます!
もちろんETC車載機が付いているレンタカーです。
レンタカーの車載機にあなたのETCカードを突っ込んで高速道路などを使えば、その道路料金はあなたの銀行口座に請求されます。
関連記事 「中古で買った車のETC車載機ってすぐ使えるの?」
関連記事 ETC車載機の使い回し、つまり一台の車載機を二台の車で使ったら?
クレジットカードを作ってETCカードを申し込む
ETCカードの話に戻ります。
クレジットカードをすでに持っているなら話は早いです。大抵のクレジットカードなら追加カードでETCカードをつくることが出来るようになっているからです。
ただETCカードを申し込めばいいだけです。
クレジットカードを持っていなかったら
新規でクレジットカードを作らなければなりません。
クレジットカードは信用取引なので、(はじめにカードで商品を買って、あとからまとめて払う)ちゃんと支払いをしてくれる人なのか審査されます。
申し込むときには記入が必須の項目が色々あります。
・住んでいるのは賃貸か、持ち家か。
・年収は?
・ローンを払っている状態か?
・職業は?
・就業してどれくらいか?
その人の支払い能力に問題ないかを審査するわけですね。
普通に働いている人は問題ないでしょう。
ローンなどもちゃんと支払いをしていればこれも問題ないはずです。
クレジットの審査に通れば、すぐにクレジットカードが発行されます。
カードによりますが新規のクレジットカードを申し込むときにETCも同時に申し込める場合もあります。
こういった手順でクレジットカードを手に入れ、ETCカードを手に入れる事ができます。
比較するポイントは
・親カードのスペック
・年会費
ですが、普通の使い方をする分にはどこで作っても同じです。
最近「楽天カード」などのようにwebの申し込みだけですぐに作れるクレジットカードが増えています。これらのカードもほぼ同じようにETCカードが一緒に作れます。申し込み時にETCカード作成にチェックを入れるだけで作れるようになっているところが多いですね。
個人で普通に使うにはどこで作っても一緒
ETCカードの機能自体はみな同じなので、悩むとしたらクレジットカードの選び方でしょうね。
ですが個人で普通に使う場合はあまり違いはないと言っていいと思います。
ポイントなど気になる場合は細かくしらべて選ぶ事も出来ますが、いまの時代、どこのクレジット会社もがんばって使い勝手を考えていますから、これも好みの問題かなと思います。
それじゃおすすめのETCカードは本当にないのか?
何度も言いますが個人で普通に使う場合は特におすすめのETCカードはありません。
じゃあ個人じゃなくて普通じゃない場合は?
会社経営をされている人の場合
会社経営をしていて社用車を使う場合、道路料金は当然、会社経費になりますよね。
ETCカードの請求先も会社の法人口座でないと経理的に困ります。
さらに社用車が何台もあればその数に見合ったETCカードが必要になります。
そういった条件に合うETCカードは個人で申し込むクレジットカードからでは作れないんです。
ではどうするか!
法人向けクレジットカード
経営者個人の名義で作る請求先は会社名義の銀行口座になるクレジットカード。
これならば、複数のETCカードを作る事が出来、かつ請求先は会社名義の銀行口座になります。
親カードも会社の仕入れ、経費など決済に使う事が出来ます。
(個人向けクレジットカードでは基本の仕様として、そういう事は出来ないようになっています。)
協同組合発行のETC専用カード
高速情報協同組合が発行しているETC専用カードがあります。
ここまで紹介してきたETCカードの形として、
親カード(クレジットカード)→ETC専用カード
という図式がありますが、これと比べると特別です。
高速情報協同組合が発行しているETC専用カードは親カードがありません。
ETCカードだけが発行されます。法人で使う事を前提としているETCカードなので複数枚発行出来、請求先は会社名義の口座です。
この高速情報協同組合が発行しているETCカードの特長として、クレジット審査がないので作りやすいという点があります。親カードとしてのクレジットカード無し、ETC専用カードのみの発行なのでクレジット審査がないのは当たり前なんですが、これが一部の中小企業にはメリットなんです。
設立直後の会社でまだしっかりした業績がない場合はクレジット審査に通らないない事がよくあるんです。
こうした会社の場合法人向けのクレジットカードが作れません。
そういう場合に助けになるのが、高速情報協同組合なんです。
組合加入の審査はありますが、クレジット審査に比べると格段に通りやすい審査になっています。
元々、弱い立場の中小企業のために設立された組合なので助けになるんですね。
なんらかの理由でクレジットカードが作れない人の場合
いわゆる金融業界のブラックリストに載ってしまった人はクレジットカードが作れません。
個人の信用がいちじるしく低い状態なんですね。
こういう人はクレジットカードが作れないのでETCカードも作れません。
個人事業主として、先に紹介した高速情報協同組合などの組合に入れば作れるかもしれません。
しかしサラリーマンの状態ではそれも無理です。
それじゃ、あきらめるのか?
いや、一つ方法があります。
ETCパーソナルカードを作る
ETCパーソナルカードは
中日本
日本、
首都高速道路株式会社、
阪神高速道路株式会社、
本州四国絡高速道路株式会社
この6社が共同して発行するETCカードです。
利用するためには最低4万円の保証金を預ける必要性があります。
個人信用情報に問題があってもこの保証金を担保にETCカードで決済出来るわけです。
初期費用としてかなりの金額がかかってしまうんですが、とりあえずETCカードを使う事は出来ます。
まとめ
色々書いてきましたが、個人で普通に使うにはETCカードはどこで作ろうとほぼ同じと言えると思います。
会社経営をされる方はちょっと選択肢が増えますがETCカードとしての機能は一緒です。
さらに言えば、ETCパーソナルカードも機能は同じです。
それを使うために保証金を預けるところが違うわけですが、車載機に突っ込んで使う事やETC割引は変わりません。
まとめると
・個人はどこで作ろうとあまり気にする必要なし。
・会社経営者は法人クレジットカードか高速情報協同組合のような協同組合で作る。
・ブラックリストに載ってカードを作れない人はETCパーソナルカードを作る。
こんな感じになると思います。
特別な事情がある場合をのぞいて簡単に作れるものと思っていいです。
わたしも、この間「楽天カード」を作るさいにETCカードも申し込んでみました。
すぐに郵送されてきました。
請求先は「楽天カード」を作るときに設定した口座です。
簡単ですね。
会社経営をされている方はこのサイトの記事で「会社で使うETCカード」について詳しく書いていますのでぜひご一読ください。
さらに詳しく→会社の業務で使う法人ETCカードを作った方がいい理由
以上「ETCカードの選び方を紹介しているサイトに疑問を感じませんか?」という記事でした。
お読みいただいてありがとうございます。
※例外
クレジットカードとETCカードが一体型になっているものもあります。
クレジットカードを車載機に突っ込んでそのままETCカードとして使えるものです。
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