過去に自己破産により債務整理をした人がETCカードを作れるか?
色々なところで借金をしてどうにも返済が出来なくなり自己破産により債務整理をした。
そういう人が新たにETCカードを手に入れる事が出来るでしょうか?
結論としては「出来ます」。
クレジットカードを作る事は出来ないのですが、ETCカードだけを作る方法はあるんです。
この記事ではクレジットカード作成なしでETCカードを手にいれる方法を解説します。
個人信用情報
たとえばあなたのクレジットカードの利用履歴とか住宅ローンなどの借り入れ履歴。
自分が使っているカード会社ではない、他のカード会社、あるいは金融業者からも見る事が出来ます。
クレジットカードを何枚申し込んでいるとか、どのくらいの金額を使っているか、ローンの返済は滞っていないか、などの情報はどのカード会社、金融業者からでも確認する事が出来るようになっています。
あなた個人の信用情報を業界として共有しているという事ですね。
過去に支払い踏み倒しなど悪い利用履歴があれば即座に調べられるようになっています。
自己破産による債務整理などもデータとして記録されているわけですね。
「ブラックな人」、「ブラックリストに載っている人」
いわゆる「ブラックな人」、「ブラックリストに載っている人」というのは、このように個人信用情報に悪い利用履歴があって金融業者からマークされている人の事を言います。
カード会社や金融業者からすれば悪い利用履歴がある人にはお金を貸したくない
個人信用情報に悪い利用履歴があれば貸したお金を返済してもらえない可能性が高くなるので、カード会社や金融業者はお金を貸したくないわけです。
お金を貸しても返してくれない人だと見なされます。
よってカードを発行してもらえなくなります。
たとえばどれくらいクレジットカードなどを作れないのか
早い場合でも3年ほど、自己破産などをしてしまうと7年ほど個人信用情報に悪い履歴が残ってしまい、クレジットカードなどが作れないでしょう。
クレジットカードが作れないとETCカードも作れない
基本的にクレジットカードが作れないとETCカードも作れません。
ETCカードで道路料金を払う場合、後払いになります。
つまり使った分を月ごとにまとめて後から支払うわけです。
なので支払い口座を設定してクレジットカードを発行してもらう必要が出てきます。
そのクレジットカードに付帯する形でETCカードを作るわけです。
ですが、ちゃんと払ってくれると信用してもらえないとクレジットカードを発行してもらえません。
つまり個人信用情報に悪い利用履歴があるとETCカードは作れない
「悪い履歴がある人は信用できません」そういう事になってしまいますよね。
ちゃんと払ってもらえないなら現金で払ってね、という事になってしまいます。
だけどETCカードの便利さをわかっている人からすると、わざわざ料金所で現金を用意しなきゃいけないという状況はなんとかしたいと思うはずです。
仕事など頻繁に高速道路を使う人なら特にそう思うでしょう。
クレジットカードを作れない人がETCカードを作る方法
個人情報から悪い利用履歴が消えるまで待てないよ!
という方には次のふたつの方法を紹介します。
- ETCパーソナルカードを作る
- 高速情報協同組合でETCカードを作る
ETCパーソナルカードを作る
ETCパーソナルカードは
中日本
日本、
首都高速道路株式会社、
阪神高速道路株式会社、
本州四国絡高速道路株式会社
この6社が共同して発行するETCカードです。
使いかたは車載機に挿入して使う普通のETCカードと同じです。
後払いで月ごとにまとめて設定した口座から支払いをします。
個人信用情報に問題がある人でもちゃんと支払ってもらえるように、最低2万円の保証金を預ける必要性があります。
この保証金を担保にETCパーソナルカードで決済出来るわけです。
信用してもらえない人が保証金を預けて使用するので、道路の利用金額が増えればそれに応じてさらに高い保証金になるんですね。
使いかたは結構厳しくて、主な規約として
利用金額の引き落としが出来なかった場合は利用停止になり、
預けている保証金は差し押さえられ、未払いの利用金額はそこから相殺される。
などがあるんです。
詳しくは
ETCパーソナルカード利用規約
このようにETCパーソナルカードは初期費用としてかなりの金額が必要であり、規約も厳しいものになっています。
あまり使い勝手がいいとは言えません。
高速情報協同組合でETCカードを作る
中小企業を対象とした協同組合で「高速情報協同組合」というところがETCカードの発行業務をやっています。
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出資金1万円を払って組合員になる事で信用をされて、後払いで支払いの出来るETCカードを発行してもらえます。
使いかたは普通のETCカードと一緒です。
ネックは条件として法人、個人事業主限定と出資金1万円でしょう。
法人は会社の登記簿が必要ですが個人事業主では申告の記録があれば大丈夫です。
普通のサラリーマンでは無理だと思います。
出資金は退会すると戻ってくるお金です。
でも初期費用として一万円用意する必要はあります。
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組合員になるための簡単な審査はありますが、金融関係の個人情報を参照するわけではないので、通りやすい審査になっています。
大事なのはブラックな人用のカードではないという事
高速情報協同組合は互助会のように組合員同士が助け合って成り立っている組織です。
新規に会社を立ち上げて、まだ業績がなくクレジット審査に通らない中小企業のためにETCカード発行業務をやっています。
中小企業を応援するちゃんとした組織であって、ブラックな人用のカードを発行しているわけではありませんので安心して使えるETCカードを作る事が出来ます。
詳しくは↓
自己破産により債務整理をした人が新たにETCカードを作るには結構たいへんみたいです。
以上「過去に自己破産により債務整理をした人がETCカードを作れるか?」という記事でした。
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