ETCカードの審査に落ちた?


初めてETCカードを作る人は審査に落ちたらどうしようと不安になるのでしょうか?

でも一般のETCカードを作るのに審査に落ちる人はいません。

何故か?

ETCカードを作るのに審査はないからです。

それなのに「審査の甘いETCカードはこちら」とか「ETCカードの審査に落ちた理由はこれだ」みたいな記事があるのはなぜでしょうね。

これから初めてETCカードを手にする方が誤解しないように解説していきたいと思います。

一般のETCカードに審査はない

ネットを見ていて「ETCカードについて間違った認識をしているな〜」と思うのは一般のETCカードを作ろうとしている人に対して「ETCカードの審査に落ちた」や「ETCカードの審査なし」などの話題について書いている記事があるという事です。

例)「ETCカードの審査なしの楽天カードは〜」
「セゾンカードのETCカードは審査なしで作れます。」

一般的なETCカードの作り方はクレジットカードを申し込んで、それに付帯する追加カードとしてETCカードを発行してもらう、という流れです。

クレジットカードを申し込む時に同時にETCカードも申し込むことも出来ますし、クレジットカードが手元に届いてからあらためてETCカードを申仕込む事も出来ます。

このときクレジットカードを発行しても大丈夫な人かどうかの審査はあります。
クレジットカードは後払い方式なので引き落とし日にちゃんと前月の利用額を払ってくれる人かどうかのクレジット審査です。

ですが、この人にETCカードを発行しても大丈夫かという審査はありません。

流れとしてクレジットカードを発行出来た人しかETCカードを申し込む事は出来ないからです。
クレジットカード申し込みと同時にETCカードを申し込む場合でも審査されるのはクレジットカードについてのみです。

つまり「ETCカードの審査に落ちる、落ちない」というのは意味のない言葉なのです。

「ETCカードの審査なしの楽天カードは~」
「セゾンカードのETCカードは審査なしで作れます。」
言ってる事は間違っていません。ETCカードの審査がないのは本当ですから。
しかし「楽天カードは審査なしでETCカードが作れていいな。」というような誤解を生む表現になっていますよね。

特殊なETCカードだと審査がある

一般的なETCカードではなく、特殊なETCカードだと審査があるんです。

ETCカードには審査がないと言っておいて、今度は「審査がある」とはどういう事?

特殊なETCカードの場合です。一般の人は使う必要もないし、使う機会もないETCカードがあるんです。

●ETCコーポレートカード
●ETCパーソナルカード
●協同組合が発行する法人ETCカード

この3つはクレジットカードを作らないでETCカードのみを作ります。
ETCカードは後払い式ですから、引き落とし日にちゃんと払ってくれるかどうか審査する必要があるわけです。

ETCコーポレートカード

NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本など、NEXCO道路会社が発行するETCカード。
「大口・多頻度割引」といって高速道路の利用料が多い使用者に対して特別な割引があるETCカードです。
運送・旅客などの事業者が主な対象になります。

一般の人の平均的な高速道路の利用料では特別な割引の対象にならないので仕事で高速道路を頻繁に使う事業者にしか使用する意味はありません。

ETCコーポレートカード発行の条件

取引のある金融機関があればそこに支払い保証をしてもらう。
または、保証金を預け入れる。

審査というより、この条件をクリア出来たら発行してもらえるというイメージですね。

ETCパーソナルカード

personalcard

こちらもNEXCO道路会社が発行するETCカード。
こちらは一般のクレジットカード付帯のETCカードと機能的にはまったく変わりません。

ETCパーソナルカード発行の条件

保証金を預け入れる。

一般のクレジットカード付帯のETCカードと機能的に変わらないのであればETCパーソナルカードを作ろうとする人はいないのでは?

金融機関とトラブルを起こしてクレジットカードを作れない、いわゆる「ブラックな人」がいますよね。
何度も利用額の延滞を繰り返してクレジットカードを解約されたような人たちです。

そういう人にとっては保証金を積めば作ることが出来るETCパーソナルカードはETCカードを手に入れる唯一の方法だったのです。
つまりクレジットカードが使えない人用のETCカードと言えるのです。

協同組合が発行する法人ETCカード

全国には運送・旅客などの事業者が加入出来る協同組合が多数あります。
そういった事業者向けのETCカードです。
「法人ETCカード」というように「法人」がつくのは事業者向けだという事で、法人会社または個人事業主だけが作れます。

協同組合が発行する法人ETCカード発行の条件

協同組合に加入することが条件ですが法人会社または個人事業主限定です。
法人会社なら会社登記簿、個人事業主なら確定申告のコピーが確認できないと加入出来ません。

ETCコーポレートカードを扱っている協同組合も多いです。
協同組合経由でNEXCOのETCコーポレートカードを申し込むと協同組合が支払い保証をしてくれるので加入した組合員の事業者は金融機関の支払い保証や保証金の預け入れなしでETCコーポレートカードを使う事が出来ます。

まとめ

頻繁に高速道路を使う運送業・旅客業の会社、個人事業主らが使う特殊なETCカードを除いて、一般に使われるETCカードに対する審査はありません。

もしETCカードを作ることに不安を感じているなら、見当はずれな心配をしていると認識してください。

クレジットカードを作る事で付帯するのがETCカードです。

今の時代、楽天カードやエポスカード、ライフカードのように学生(高校生を除く)や家庭の主婦でもクレジットカードの審査に通る時代です。

クレジットカードの審査に通れば、それだけでETCカードは手に入りますから不安に感じる事はないのです。ご安心を。


以上「ETCカードの審査に落ちた?」という記事でした。
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ETCカード, 基礎知識

Posted by 管理人2