ETCカードを複数枚作りたい、個人の場合、法人の場合
今回はETCカードを複数枚作るときについてお伝えします。
前から持っていたけど新しいクレジットカードを作るときに無料で作れるのでもう一枚作った、というように特に複数枚必要でもないけど2枚以上持っているという人は少なくないと思います。
しかし明確に「自分の場合は3枚は必要なんだよな」という人もいて、さらに会社経営をされている方なら従業員に渡す為に複数枚のETCカードはマストアイテムだという人もいます。
ETCカード複数枚の、作る方法、そのメリット、割引はどうなるのか、などを個人の場合、法人の場合に分けて解説していきます。
個人でETCカードを複数枚持ちたい理由
一枚を財布に入れておけば、マイカーに使っったり出張先のレンタカーに使ったり出来るわけなので十分だとは思うんですが、それぞれの事情で複数枚必要だという人はいます。
どういう理油で何枚もETCカードが必要なのか見ていきましょう。
とりあえず複数枚欲しい
使い方として、
- 財布に入れっぱなし
- 車載機に入れっぱなし
にしたいのでとりあえず2枚ほしい。
財布に一枚入れといて、車に乗ったら車載機にさして降りるときにまた財布にしまう。
これだけの事が面倒だという人ですね。
マイカーの車載機にはさしっぱなしにしておけば、いちいち財布から出さなくていいし、車から降りるときにまた財布にしまう手間もなしでラクチン。
ぼくも前からETCカードは持っていたのですが、シェルポンタカードを作るときにETC年会費が無料だったので、ついで作って、2枚持ちになったときに車載機にはさしっぱなしにしようかなと考えました。
同じようにETCカードを車載機に入れてそのままにしている人って結構いますよね。
でもね、これ実は、あまりよろしくないんですよ。
カードが盗まれて不正使用された場合、ちゃんと届け出をしておけばカード会社が補償をしてくれます。
しかし車載機に入れっぱなしで車上荒らしにあい盗まれた場合、本人の管理に問題ありとみなされ補償されない事もあるんです。
家族で使いたいので、父親と息子で2枚欲しい
家族で使いたいので、父親と息子で2枚欲しい。引き落とし口座は父親の口座から。
つまりお金は父親に払ってほしいけど、車に乗るたびにETCカードを借りるのは面倒。
だから息子用のETCを作りたい。
一枚のカードを家族で使い回している人っていますよね。
実はそれNG。
ETCカードは名義人本人しか使えないので、家族などで使い回す事は出来ないんです。
父親用、息子用、別々のカードが必要ですね。
乗る車ごとにETCカードを変えて別計算にしたい
- マイカーと社用車でETCカードを分けたい
別計算にしたいのでETCカードを分けたい。
一緒のカードだと計算がやりづらくなってしまうからです。
引き落とし口座も別々なら計算しやすくなります。
個人でETCカードを複数枚作る方法
とりあえず複数枚欲しい
一枚のクレジットカードから引き落とし口座が一緒の複数枚のETCカードが作れるといいわけですね。
だけど個人のクレジットカード一枚から作れるETCカードは基本一枚のみ。
楽天、JACCS、イオン、エポス
などは作りやすいクレジットカードなのですが作れるETCカードは一枚のみです。
一枚のクレジットカードから複数枚のETCカードが作れるのは今のところ
- セゾンカード
- アメックス
- ダイナーズクラブカード(2017年3月から)
この三つです。
作れる枚数 | カード年会費 | ETCカード年会費 | |
クレディセゾン | 5枚 | 1000円
初年度無料 セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード |
無料 |
アメックス | 5枚 | 12000円
グリーンカード 初年度無料 |
5枚 |
ダイナーズクラブカード | 5枚 | 22000円 | 無料 |
年会費無料のカードも少なくないのに、セゾンカード以外は結構な年会費の額です。
アメックス(アメリカンエクスプレス)はレギュラーのグリーンカードでも12000円
とりあえず複数枚欲しいっていうレベルでダイナーズクラブカードの年会費22000円を払って作りたいとは思わないでしょう。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードなら年会費1000円(初年度無料)で5枚までETCカードを作れるので、とりあえずセゾンカードでいいんじゃないでしょうか。
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家族で使いたいので複数枚ほしい
父親と息子用に2枚作りたい場合、一枚のクレジットカードから複数のETCカードを作ってもだめです。
前述のようにセゾンカードだったら一枚のクレジットカードからETCカードが5枚作れますが、それは全部、クレジットカードの名義人と同じ名義のETCカードなので人に貸す事は出来ません。
息子用のETCカードを作るにはまず家族カードを作ります。
たいていのクレジットカードには引き落とし口座が一緒の家族カードが作れます。
家族カードとは親カードと同等の機能を持つクレジットカードで生活を共にする家族であれば作る事が出来ます。
息子用の家族カードの名義人は息子で、追加で作った息子の家族カードに対して一枚のETCカードが作れます。
これで父親名義のETCカード、息子名義のETCカードが出来ますね。
乗る車ごとにETCカードを変えて別計算にしたい
この場合はクレジットカード自体を必要な枚数作るしかないでしょう。
ぼくの場合、前から持っていたクレディセゾンMASTERで作ったETCカードのほかにシェルポンタVISAでもETCカードを作ったので乗る車ごとに変えて別計算にする事は出来ます。
引き落とし口座はふたつのカードとも一緒なんですが、カードの明細はそれぞれ別に来ますから計算はしやすいです。
引き落とし口座を別にしたらもっとわかりやすくなりますね。
個人事業主の人なら(ぼくもそうですが)仕事用とプライベート用に別口座で作っておくと申告のとき助かると思います。
使う車が一台だとしても仕事用とプライベート用のETCカードを持つのはありですね。
昔あったETCカードを複数枚使った裏技はもう使えない
ETCマイレージサービスに登録すると平日朝夕割引が受けられます。
平日 朝 6~9時、夕 17~20時の朝夕それぞれ一回づつ受けられて、100kmまでの区間が割引の対象になります。
一ヶ月の利用回数によって割引率が違うのですが、月に10回以上の利用で50%OFFになるかなりお得な割引です。
朝夕それぞれ一回づつ、100kmまでの区間という条件をクリアする裏技としてETCカード2枚使いがありました。
たとえば朝 6~9時のあいだに2回利用したくても2回目は割引対象になりません。
そこで別のETCカードを使ってもう一度割引を受けられるようにするのです。
100kmを超えてしまう場合でも一回降りて別のETCカードを使ってもう一度乗れば100kmを超えた分も割引になります。
月に10回以上利用する人でしたら半額になる、かなりお得な裏技だったのですが、現在はもう使えないようになりました。
車載機に通過回数が記録されれようになったためETCカードを変えても、回数がごまかせなくなったのです。
法人でETCカードを複数枚持ちたい理由
そもそも自分一人の個人事業主でない限り、法人ではETCカードが複数枚必要です。
従業員に渡す為に人数分必要になるのですね。
自分一人の個人事業主であれば自分が持っている個人のETCカードを使えるわけですが、従業員がいる場合は個人のETCカードを渡す事は出来ません。
名義人本人以外は使えないからです。
法人ETCカードにする必要がある
業務で使うETCカードを複数枚用意するために法人カード(法人向けクレジットカード)を作ってそこからETCカードを複数枚作ります。
法人カードは元々、従業員に渡して使えるようになっているETCカードを複数枚作れる仕様になっています。
こういうETCカードを法人ETCカードという呼び方をします。
法人ETCカードの作り方
法人ETCカードの作り方は2種類あります。
- 法人カード(法人向けクレジットカード)を作ってそこからETCカードを複数枚作る。
- 協同組合が発行しているクレジットカードなしの法人ETCカードを作る。
法人カードを作るやり方が一般的なのですが、少し問題があって、立ち上げたばかりの会社や業績の安定していない個人事業主などは信用力が弱くカード会社のクレジット審査に通らない場合が少なくないんです。
そうした場合は業務で使うETCカードが手に入りませんので、もう一つの方法、協同組合が発行するクレジットカードなしの法人ETCカードを利用します。
法人ETCカードを扱っている協同組合は全国にたくさんあって、組合に加入すれば法人ETCカードを複数枚作る事が出来るんです。
まとめ
個人の場合、基本、ETCカードは一枚あれば十分ですが、新しいクレジットカードを作ったときについでにETCカードを作ってしまい、結界的は2枚以上持っているという人は珍しくないでしょう。
ですが明確な理由でETCカードを複数枚持ちたいという人もいます。
家族でそれぞれETCカードを持ちたい場合などは家族カードを作る事で解決出来ます。
セゾンカードのようにETCカードを5枚まで作れるクレジットカードもあるので、複数枚のETCカードを手に入れて自分なりの使い方をする事も出来ます。
一方、法人の場合は業務で使うのですから複数枚のETCカードが必要になるのが普通です。
そのため法人ETCカードは元々、複数枚作れる仕様になっています。
カードによっては99枚、またはそれ以上作れる場合もあります。
個人の場合は一枚あれば十分、法人の場合は複数枚作るのが普通。
こういう事になりますね。
以上「ETCカードを複数枚作りたい、個人の場合、法人の場合」という記事でした。
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