ETCカードに対して初歩的な事がわかってない人って結構いるみたい

etcゲート

ネットに溢れるETCカードに対する質問を見ていると、結構初歩的な事がわかってない人ってたくさんいるんですね。

でも多くの人は普段の使い方で使えていればそれでよく、いちいち細かい事は気にせずにスルーしていると思います。

その中でも気になる人は気になるわけで、色々頑張って調べているようです。

今回はそんな質問の中で初歩的な事を説明してみたいと思います。

ETCカードの審査

ETCカードの審査について誤解を生むような書き方をしている記事がたくさんあるのに驚いています。

結論から言うと一般的なETCカードを作るのに審査はありません。

それなのに「審査の甘いETCカードを紹介」みたいな解説記事がたくさんあるんです。

内容はだいたい同じようなことが書かれていて「〇〇のクレジットカードはクレジット審査が甘くて作りやすい。」こんな感じです。
「審査の甘いETCカード」などと言っておきながら肝心のETCカードの審査については触れていないことが多いんです。

一般的なETCカードを作るには、まずクレジットカードを作らなければいけません。

そしてクレジットカードを作るにはクレジット審査があります。

やっぱり審査はあるじゃないの!

審査はありますがあくまでクレジットカードを作るための審査です。
すでにクレジットカードを持っている人がETCカードを申し込んだときに審査などありません。

「ETCカードを手に入れるにはまずクレジットカードの審査に通らなければいけない」と説明すればいんですけどね。

このへんを正確に説明する記事が少ないのは何故なのか、わかりません。

例外として高速道路を頻繁に利用する運送・旅客事業者向けの特殊なETCカードは審査がありますよ。

 

カードの番号とETC車載器の番号と車両番号がそろわないとゲートを通過出来ないんですよね?

●カードの番号
●ETC車載器の番号
●車両番号
これらがそろわないとダメ?

失礼かとは思いますがこれは何を言っているのか意味不明です。

ETCカードの番号は(赤枠内)の12桁の番号です。

セゾンETC番号300

 

ETC車載器の番号は以下のような19桁の番号で

車載器本体に記載してあるか、セットアップ証明書を調べるとわかります。

 

車両番号? 車のナンバーの事でしょうか?

とにかく、この三つの番号は全く違うものだという事はわかっていただけると思います。

番号がそろう云々は全く意味不明ですね。

 

どんなETCカードを車載機に差し込んでも問題なく使用出来ます

基本的な事を言うとどんなETCカードを車載機に差し込んでも問題なく使用出来ます。

たとえばETC車載機の付いたレンタカーを借りて自分のETCカードを差し込めば使えます。

レンタカー屋さんで車を借りるとき、レンタルETCカードも借りられます。返却時に利用分を精算します。

ETCカードの名義人の問題はある

問題はETCカードの名義人しか使えないという事です。
カード会社の規約をよく読めばETCカードを作成した名義人本人しか使用できないと書いてあります。

二、三人で車に乗っているとしてその中の誰のETCカードを使っても問題はないのですが、乗っていない人のETCカードを借りきて使う事は出来ないんです。

誰のETCカードを使ったか、どうやって証明する?

そういう問題ではなく、他人のETCカードを使っていて、それが盗難にあい不正利用された場合に困った事になります。

他人名義のETCカードを使っていて盗難などのトラブルにあった場合はカード会社からの補償を受ける事が出来ないので注意してください。
カード規約に明記されていますよ。

関連記事

ETCカードの抜き差しの問題

高速道路を通行中に途中のSAに駐車し、盗難防止にカードを抜いたりしても車載器にはどこから入ったというデータは消えたりしないんでしょうか?

サービスエリアではETCカードを抜いても必要なデータは消えません。
でも本線に戻る前に再度、挿入するのを忘れないでください。

ETCレーンを通過する直前に抜き差しすると通信エラーになる場合があるのでやめた方がいいです。

基本、発進する前にETCカードがしっかり挿入されているのを確認、車を離れる際は抜いて持っていくが正解でしょうね。

 

基本は運転中の抜き差しは危険なのでNG

高速道路での運転中に抜き差しするのは安全面からいうと危険です。

脇見運転につながるし運転中の操作ではしっかりと挿入されていない場合もあるのでETCレーンで通信不良を起こす可能性もあります。

ETC2.0

以前は走行中、ETCレーンから距離がある場合は抜いてもよかったのですが、今のETC2.0になってからは同一目的地迄でも経路によって料金が違ってきます。
そのための通信を走行中でもしているので抜くのはNGですね。

走行経路を記録しているためです。

名古屋高速のサイトhttp://www.nagoya-expressway.or.jp/etc/etc-qa.html
名古屋高速をご利用になる前にETCカードを車載器に挿入し、走行中はETC車載器に挿入したままにしてください。

走行中にカードを抜き差しした場合、走行経路が不明となり各種割引・乗継制度が適用されない場合があります。
また、走行情報の書き込み中にカードを抜いた場合は、データが破損し、カードが使えなくなることがあります。

↑こういう説明もありました

『運転中は差し込み、車から離れる場合は抜く』

これが基本ですね。

ETCレーンがない場合

入り口ではETCレーンを通過しても、出口でETCレーンが存在しない場合もありますね。

その時は一般レーンに入りETCカードを手渡しで係員に差し出してください。

ETCカードからの支払いができます。

クレジットカードが使えない状態のとき

クレジットカードの決済が出来ない状態、ショッピング枠もキャッシング枠も使い切った状態でもETCカードを使ったらゲートは開かないのか?
つまりクレジットカードがパンパンの状態でもETCカードは使えるか?

ゲートは開きます。
ETCレーンで通信をする際にはそのETCカードの親カードの情報にアクセスするような事はしてないからです。

ということで使えますが、使った分、あなたの債務(借金)は増えていくのは同じですよ。

ちょっとわかりにくい問題

やむおえない乗り継ぎの場合

高速道路を走行中に事故があり通行止めになりました。
一旦途中の出口で降りなければいけなくなり、一般道を次の高速乗り口まで走り再度入り直しました。

途中降りずに目的地までいけば割引が適用される距離だったのですが、この場合はどうなるのでしょう。

通行止めなど止むおえない理由で一旦降りて再度乗った場合に本来なら距離による割引が受けられるのにそれが適用されなくなってしまうんじゃないかという疑問ですね。

 

 

本来A〜Dを走行して距離による割引が適用されるはずが、通行止めで降ろされてA〜B区間とC〜D区間の料金を普通に払うだけで割引の対象にはならないんじゃないかと心配しているわけです。

 

現金で払う場合

現金で払う場合は一旦降りる出口で高速道路通行止め乗継証明書を渡されるので最終的な出口でそれを提示すると料金調整されます。

 

ETCの場合

ETC利用の場合、全区間、同一のETCカードを使っていれば後日クレジットカード会社などからの請求の際に調整された料金(割引が適用された料金)での請求になります。

周回走行・迂回走行について

通常は入り口から出口までの最短距離を走行するものですが、意図的にそうではない走行をする人がいます。

ドライブ好きで高速道路をたくさん走りたいというタイプですね。

各ジャンクションに通過記録装置がありますので走行経路は記録されますよ。

周回走行

同じ道を通る重複走行のことです。
単純な例では「有名パーキングエリアに行くのが目的」で行くとします。
パーキングエリアを出るときに来たときとは反対方向へ出られれば、それに乗って帰る。

重複する部分の行き帰りの走行距離を最短距離に足して料金を支払います。

迂回走行

一筆書きで大回りしての走行のことです。

御殿場ICから東名上りに入り海老名JCTで圏央道、そこから八王子JCTで中央道下りに入り、小牧JCTで再度東名上り、最後は大井松田ICの出口ランプでゲート通過(約8時間)
こんな走り方です。

料金所では「迂回走行」と表示されます。

このような迂回走行は全部の走行距離の料金を支払います。(ただし最短距離の2倍以下なら通常の料金)

周回走行・迂回走行をした場合、出口ではETCレーンではなく一般レーンに行きます。
ETCレーンではゲートが開かない場合があるからです。

ETCカードを抜いて走行

どちらの場合でもゲート通過して入った時点でETCカードを抜いて、おりるゲート直前でまた入れる。
こうする事で最短距離分しか料金がかからないようにするやり方がありましたが、これは詐欺ですよ。

時間の経過は記録され不審に思われますからゲートが開かない場合もあります。
詳しい事情を聞かれたらまずい事になりますね。罰金ですむのか、民事で訴えられるかわかりませんが、わたしならトライしようとは思いません。

高速道路での悪質なカード抜きループ(周回)走行について

インターを入ってぐるっと回って最初のインターに戻って来れるルートがあるときは高速道路のループ(周回)走行になります。
これ自体は別に悪い事ではありません。

サービスエリアをめぐるのが好きな人などはこういう走り方をしますよね。

高速を降りるとき自分の走行したルートを申請してその分の料金を払えば何も問題はありません。

問題となるのは、インターを入ってすぐにETCカードを抜いて、ループ(周回)走行でぐるっと回って戻ってくる。
そして入ったインターの次のインターでETCカードを差して降りる。

そして、たった1区間だけの料金で済まそうとする場合です。

バレなけりゃいいじゃん。


バレないと思いますか?時間はかなり経っていてとても1区間だけ走行した時間ではないですよね。

1区間だけで降りずに途中にサービスエリアがある区間を通った事にしてサービスエリアで寝ていたって言えばいいのでは?

今の時代、しっかりとカメラで監視されている事を忘れちゃだめですよ。
渋滞緩和などさまざまな理由で監視カメラの情報は利用されていて、全車両の行動をAIがビッグデータとして管理しています。
あなたの行動など即座に確認されてしまいますよ。

 

そっか〜、 AIに管理されてるのね〜。

そうです。バカらしいから高速道路でのカード抜きループ(周回)走行はやめましょうね。

はい〜。

まとめ

普段何気なく使っているETCカード、あなたはどれくらい知っていましたか?

間違った使い方をしていると本来受けられる割引も適用になっていなかったりする事もありますね。

また破損につながるような使い方も気をつけた方がいいです。

基本的な事はやはり押さえておきましょう。


以上「ETCカードに対して初歩的な事がわかってない人って結構いるみたい」という記事でした。
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2020年2月22日ETCカードの疑問, コラム

Posted by 管理人2