「従業員に渡す場合はクレジット機能なしのETCカードがいい」という表現は明らかに間違い!
ETCカードを扱っているサイトを色々見ているとこの記事のタイトルのように「従業員に渡す場合はクレジット機能なしのETCカードがいい」という表現を結構見かけます。
従業員に渡した会社のETCカードを不正に買い物などで使われたら困るという事なんでしょうが、結論から言いますとこの表現は明らかに間違いです。
ETCカードは基本、道路料金の支払いにしか使えませんので買い物などには使われる事はないんですよ。
ETCカードでクレジット機能があるものは特殊なタイプのものだけです
ETCカードでクレジット機能があるものは、例えばETC/JCB法人カードのようにクレジットカードとETCカードが一枚になった一体型タイプのものだけです。
買い物に使えるクレジットカードをそのままETC車載機に挿入して使える特殊なタイプです。
さらに詳しく言うと、この一体型のカードを従業員に渡す事は出来ません。
カードは基本の規約として名義人本人しか使用出来ないからです。
ETC/JCB法人カードは業務で使えるカードですから従業員に渡せるETC専用カードは別に用意されていて、必要な枚数を発行してもらい従業員に渡すようになっています。
一般的なETCカードにはクレジット機能はついていません
一般的なETCカードはクレジットカードの追加(付帯)カードとして発行されますが、最初からクレジットの機能はついていないんです。
クレジットカードとしての親カードとクレジット機能なしのETC専用カードという関係になります。
注)この画像の例は法人カードの例で一般的なクレジットカードでは親カード一枚から作れるETCカードは一枚だけです。(セゾンカードなどの例外はあり)
なんで間違った表現になっているのか?
ETCカードはクレジットカードと紐付いているものなので、ETCカードで買い物ができるような錯覚をしている人がいるためだと思われます。
つまりクレジットカードの一種を他人に渡して使わせるのに不安を感じるのだと思います。
ですが法人向けクレジットカードに付帯するETCカードを何枚か作って従業員に渡す場合、クレジットカードとして使われたら困るというような心配はまったく必要ない事なんですね。
個人向けのクレジットカードでも一緒です。付帯するETCカード(個人向けの場合はだいたいのものは一枚しか作れません)でも同じで、なにかの理由で友人に高速道路の支払いにETCカードを渡したとしても、それで買い物をされる心配はないんです。(前述のように厳密にはETCカードを他人に貸すのはカード規約違反です)
さらにこういった表現も見ますね!↓
協同組合の法人ETCカードならクレジット機能なしで安心?
たとえば当サイトでも紹介している高速情報協同組合の法人ETCカード。
これはクレジットカードではないので、当然、道路料金の支払いだけに使えるETC専用カードです。
ですが一般的なクレジットカードに付帯しているETCカードも道路料金の支払いだけに使えるETC専用カードです。
違いはありません。
協同組合の法人ETCカードだからクレジット機能がないわけじゃないいです。
協同組合の法人ETCカードならクレジット機能なしで安心?
「いやいや!クレジットカードに付帯しているETCカードでも同じだよ」という事なんです。ETCカードを渡して何か買い物をされちゃうんじゃないかという心配はいらないんですよ!
補足
ETCカードは道路料金支払い専用カードなので不正に買い物などに使われる心配はありませんが、従業員に渡すETCカードの場合、私用でマイカーなどに不正私用される心配はあります。
社内での使用ルールを必ず作って会社のETCカードを管理する必要はありますね。
以上「従業員に渡す場合はクレジット機能なしのETCカードがいいという表現は明らかに間違い!」という記事でした。
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